工作、送り火

noise-poitrine2018-08-16

朝からずっと雨が降ったりやんだり。家族を代表して僕が近くのスーパーマーケットに買い出し。娘には卵チョコか鉛筆チョコを頼まれたがどちらも置いてなく、輪投げチョコとキャラメルコーンのミルキー味を買う。午後は近所の児童館の工作のワークショップに参加。まわりはみんな児童館に通う小学生ばかりで保育園の子供はうちの子だけ、という場所にポツンと立っているとアウェイにきている感じが強くて心細い。どうかすると職員の人にまで見落とされる。小学生がグループに別れてワイワイ工作をしている端っこの小さな机で娘と妻と僕が身を寄せて作ったのは厚紙のおばけで、その後このおばけをマトにしてピンポン球をぶつけるというゲームをするのだが、一生懸命に作ったオバケにピンポン球をぶつけるのがかわいそうな気にもなる。そして子供達が作った小さなおばけに子供達が飛ばすピンポン球が当たるはずもなく、はや当て競争は延々と続くことになる。
夜は送り火。晩御飯を中断して送り火を見に外に出るともうすっかり涼しくて、やっと過ごしやすくなってきたね、などと言ってみるが夏が終わるのはやっぱりさみしい。暑いのが続いたからといって特にいいことがあるわけでもないのだが、しかし夏が続いているあいだは海とかキャンプとかに行く可能性がまだちょっとどこかに残っている。いや、海に行く予定もキャンプに行く予定ももちろんないのだが、しかし暑ければ海やキャンプの選択肢が消えずに残っていて、その選択肢のあいだを僕はふわふわと漂っている。暑いなー、暑いなー、といいながら漂うことを楽しんでいる。
橋の上はいつも通りぎっしりの人。今年は橋の付け根のあたりにたこ焼き屋の屋台も出ていた。僕らは人の少ない橋の下におりて火を見ることにする。娘を肩車し、ポツポツと点火されて行く火をみる。帰り道、リーリーと秋の虫が鳴いていた。