2012-01-01から1年間の記事一覧

日曜日の午後、北区の古本屋めぐりに妻と出かけた。朝から天気が悪く、途中で雨が降って来るかもしれないねと、そんな心配をしつつも、古本が待っていると思うとうきうきしてしょうがない。賀茂川にかかる橋を自転車で渡りながら川を見おろすと、河原に並ん…

ちょっと前になるけれど、イギリスのブリストルという町からやって来た「two white cranes」という人のライブをユーゲで聴いた。「two white cranes」ってどういう意味なんだろう? やっぱりそのまんま「二つの白いクレーン」ということなのだろうか。クレー…

朝から雨が降っている。7時過ぎに目を覚ますが、家の中があまりに暗いのでつい二度寝をしてしまう。妻がひとり、カップケーキとコーヒーで朝食をすませ、「行って来ます」と赤いチェックの傘をさして出かけて行くのを、あわててふとんから起き上がり、パジ…

「ギブミーベジタブル」というおもしろそうな催しが左京区の「甘夏ハウス」という町家であるらしいよ、という情報を妻がツイッターから見つけてきて、なんでも入場料の変わりに野菜を持っていくらしいよ、ライブや落語があるらしいよ、古本も売るらしいよ、…

こないだの金曜日、「こんにちは美術 Live」という公開講座を聞きに京都造形大学に行ってきた。福永信、いとうせいこう、浅田彰の三人が、福永さんが今年出した本「こんにちは美術」をサカナに話をするという講座で、この講座の最後に3人が持ち寄った映像を…

このままの調子で派遣で働きつつときどき戯曲を書いているだけでは将来食べて行けなくなるのではないか、年金なんてちょっとしかもらえないのだし、老後は大丈夫なのか、いやそれよりも来年はどうやって食べていくのか、そんな不安がいつも頭に浮かんでいて…

しばらくブログを書いていなかったのは、実はTOEICを受けようと試験勉強をしていたためで、試験はいよいよ今度の日曜日にせまっているのだった。試験勉強の本を買おうと大垣書店に行ったところ、つい間違って難度のだいぶ高い問題集を買ってしまい、泣きなが…

もじゃ子「こうやってさ、お皿洗ったりしてるとさ、このお皿をこうに、こすったりとかさ、してると、これって民芸博物館行ったときに買ったんだけどさ、ちょっとそのときのこと思い出したりしてさ、買ったときの、秋のあったかい日だったなーとか、そういう…

健康診断の結果が来た。 いろんな人から「あなたのその体型は胃下垂ですね」と長年言われ続けて来て、そんなときは「いやあ、よくわかんないですけど、そうなんですかね?」などと首をかしげて見せたりしつつ、自分でももしかしたら「私は胃下垂なのかもしれ…

録画していたロンドン・オリンピックの閉会式を、9月になってようやく見た。テレビの前に妻と二人で膝を抱えて座りながら、僕は4年前の北京オリンピックの閉会式を思い出す。 僕はエアコンも扇風機もない岡本アパートで、汗をかきながら北京オリンピックの…

保育園に甥を迎えに行った。 甥の母親の職場で避難訓練があったりなどして、保育園の終業時間までに甥を迎えに行けない、そんなときはいつも私に連絡が来ることになっていて、私たち夫婦は暇でもあることだし、たまには甥の顔もみたいしで、夫婦そろって保育…

ああ! もしも地獄兄弟になれたなら! 地獄兄弟の私はさっそうとそこに登場し、しかしあっという間におちぶれて、料理をするのが史上最強にうまいにもかかわらずカップラーメンを食べることになるだろう。兄は塩のラーメンを、弟は味噌のラーメンを。しかし…

ああ! 屁負比丘尼になりたい! 良家の娘の後ろに付き従ってどこにでもついて行き、娘がおならをすれば身を投げ出して畳におでこをこすりつけ、「こんな場所で、私めが粗相をいたしまして申し訳ありません、この私めが、私めが」と必死で謝る。 「おぬし! …

結婚してからときどき僕と妻は山登りに行くようになっていて、去年は愛宕山に登ったし、大文字山にも登ったし、新婚旅行で屋久島に行ったときに登山靴も買いそろえていたし、そうすると今度登るべきなのはやっぱし比叡山かしらね、というわけでこないだの日…

飲みこみがたいバリウムを飲みこんでいるとき、ふと深沢七郎が頭に浮かんだ。鮮やかな赤のカーディガンを着て、田んぼのあぜに座り、ギターを弾いている。 死ぬときはガンで死にたい、と深沢七郎は言った。なんでわざわざガンなんかで死にたいのか。それは深…

34年半の人生で初のバリウムをきのう飲んだ。人から聞いていた話では、「色んな味を選ぶことができるよ」とか「最近では量も少なくなって飲みやすいよ」ということだったので、僕はマンゴー味にしようか、コーヒー味にしようかと、少し楽しみにしつつ病院に…

車が下仁田に近づくにしたがって、道路の脇に「ねぎ」とか「こんにゃく」とか書かれた看板が目立つようになるのはねぎとこんにゃくが下仁田の特産品だからで、最近はこれにとんかつが加わっているらしいよ、ということを道ばたにちらほらと見かける「とんか…

群馬の実家に帰るとき、いつもなら東海道新幹線に乗って東京経由で帰るのだけど、今回は岐阜や長野を通る「ワイドビューしなの」に乗って、木曽川や姨捨の棚田などを見ながら時間をかけて帰った。こちらの方が切符が安い、というのもあるけど、だいぶ前から…

こんどの戯曲は「東京サイバーパンク」というのを書いているのだけれど、これは20世紀からみた21世紀というのが主題のひとつになっている。もうひとつの主題は田舎からみた東京。あとは、ありえたかもしれない未来という主題。あとは現在から見た弥生時…

土曜日、仕事から帰って玄関を開けると浴衣姿の妻がいた。今日は近くの公園でお祭りがあるから、夜になったら行きましょう、そう約束をして朝僕は家を出たのだった。それで家に帰ってみると妻は浴衣を着て待っていて、僕も下駄を履いて、からからと下駄をな…

北京オリンピックからもう4年もたつのだなあ。と、4年前のオリンピックの頃を思い出して、4年でずいぶん僕の生活はかわったなと、短いようで長かった4年を振り返ってみたりしている。 今でこそクーラーのよくきいた図書館で働いているけれど、その頃の僕…

こないだ深見さんとあったときに、おばあちゃんのおばあちゃんと会ったら話が合うと思うか、ということを言われて、なんで急にこの話題になったのかな? と思ったんだけど、思い返してみると、あれは深見さんが恐山に行きたい、と言っていた話題の延長だった…

土日を使って妻とふたりで東京に行き、甘もの会「はだしのこどもはにわとりだ」の上演をみた。庭をああいう風に見せるのか! というのが良かったなあ。俳優さんのではけのタイミングの良さも絶妙で気持ちよかった。ぱたぱたと庭に駆け込んで来る速度のきもち…

先週の木曜日にまた寿司を食べることができた。というのは、伏見に住む甥を保育園に迎えに行くという任務を弟夫婦から引き受け、その任務を遂行したあとで弟の奥さんがとってくれた寿司を甥たちの家でごちそうになったから。 以前甥と上賀茂神社に行ったとき…

鈴木のショウちゃんへコメントありがとう。いや、二人の秘書が全く同じに見えた、ということはもちろんないよ。もちろんないけど、役作りの方向が戯曲に書かれていることに忠実すぎるのかな、という印象をちょっと受けました。田辺さんが田辺さんの戯曲を演…

甘もの会がこんど上演する演劇に僕の書いた戯曲が使われます。 期間は7月13日(金)から16日(月)まで。 場所は「ゆうど」という目白の古民家ギャラリーで。 演劇の題名は「はだしのこどもはにわとりだ」だ。 お近くにお住みの方はぜひ。 詳しくはここ…

世の中に今流通している価値観、それが主流であると思い込まされているもの、それらからどれだけ遠く離れられるか、ということが芸術作品の勝負のかけどころではないか。例えば演劇作品をつくるとき、美男美女が恋愛をする、そんなことは当たり前のことで、…

佐々木中さんが『夜戦と永遠』という本の中に、言語ってなんだろう、ということを書いているんだけど、そこで佐々木さんが言語としてあげているものがすごくおもしろい。ふつうに人が考える言語とはぜんぜん別のものを、佐々木さんは言語としてあげている。…

近所では猫を飼っている家が多くて、左隣の大家さんの家で飼っているミーちゃん、斜向かいの家のコタロウ、三軒右隣で飼われているらしいタヌさん、タヌさんと同じ家かその隣の家で飼われているキジトラ、それから我々の家の前を通る砂利道の私道が大家さん…

実家の母から中学校の同窓会の案内が送られて来た。このはがきを見ていろいろと中学時代の友達の顔が思い浮かび、懐かしい気持ちになったのだけれど、でもたぶん、僕はこの同窓会に行かないだろうと思う。中学を卒業したのはもう20年近くも前のことで、そ…