noise-poitrine2012-08-05

北京オリンピックからもう4年もたつのだなあ。と、4年前のオリンピックの頃を思い出して、4年でずいぶん僕の生活はかわったなと、短いようで長かった4年を振り返ってみたりしている。
今でこそクーラーのよくきいた図書館で働いているけれど、その頃の僕の仕事は塩干屋だった。魚の干物を売る店で鮭に塩をつめたりしていた。自転車で鮭を配達したり、毛皮のジャンパーを着て大きな冷凍庫に入ったり、道行くお客さんにちりめんじゃこを売ったり。
僕が新しいコンピュータを買ったのも4年前だったらしい。この新しいコンピュータを買ったことでyoutubeが見られるようになり、dearbananaさんの弾き語り映像を見つけ、何度も聴いてみたりしていた。dearbananaさんは元気でやっているのかしら。
そのころのブログを振り返ってみると、僕は「かや子のへそ」の稽古とかをしてたらしい。あれが僕が演出をした最後の演劇作品だったかしら。

純子ちゃんが遊びに来た。純子ちゃんはいろいろ教室に通ってるみたいで、なんかすげえポジティブなその姿勢がかっちょいい。純子ちゃんはうまい食パンを持って来てくれて、それをあぶって食べた。前日の夜に僕がうどん粉で作ったベーグルを出す。

赤ちゃんが生まれたKさんの家に遊びに行く。Kさんは僕らの眼の前で赤ちゃんにおっぱいをあたえるので、目のやりばに少し困る。見ないようにしたいんだけど、Kさんと会話をするときはどうしても顔を見てしまうので、そんなときは目の焦点をKさんの顔だけに合わせて、顔から下の情報は網膜に入って来ないようにすげえ集中してKさんの顔をじっと見ていた。

大友良英のJAMJAMラジオ」でオモシロ音源大募集というのをやっていたので、僕のバンドのCD-Rを送ってみた。先週の金曜日、オモシロ音源の放送があるということだったので、先に眠ってしまった妻の傍らで、夜の12時半からのラジオを聴く。俺のバンドの曲はかかるかしら、とドキドキしながら聴いていたんだけど、結局かからず。Monaural Mini Plugというバンドの曲がかかったんだけど、「丘◎」という曲の変拍子な感じがかなりかっこよかった。

近所でやってるヨガの教室の、一日無料体験、みたいなものに妻が行く、というので、僕も妻と一緒に日曜日の午後に出かけてみる。先生は親切だし、生徒(というのかしら?)の人数もそんなに多くなく、ゆっくりとからだを動かすことができて、ああ、こんな風に時間を過ごすことも我々の人生の選択肢の中にはあるのだなあと思う。ヨガなんかyoutubeとかでお手本を見ながら家でできるでしょうよ、という意見もあるかもしんないけど、やっぱしある場所にわざわざ出かけて行って、そこで携帯もテレビもパソコンもインターホンも全部オフにした状態で、1時間なり2時間なり何かに集中する、というのがとてもいい。このごろすっかり遠ざかっていたけど、演劇を始めた頃はいろんなワークショップに出かけて行って、コンタクト・インプロヴィゼーションをやったり、ヨガをやったり、コンテンポラリー・ダンスをやったりしてて、それはやっぱり楽しい時間だったな、と思う。ワークショップに行ったりするのはお金がかかるけど、そういうところにお金をけちっていては面白い人生を送れない。
そういえば、その頃知り合ったアコちゃんは、「私あのワークショップ行けるんだったら、毎日モヤシでもぜんぜんいい」みたいなことを言ってた。アコちゃんと最後に会ったのが「かや子のへそ」の公演のときで、そのときアコちゃんはダンスをしにフランスに行くと言っていて、それからずっとフランスに行きっぱなしであるらしい。