2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

イギリス旅行11

おしゃれな服を着た人たちが世界中からナショナル・ギャラリーに集まって来て絵を見ている。有名な絵画が惜しげもなくそこら中の壁にかけてあって、柵なんかもないから顔が絵にくっつくくらい近づけても注意なんてされないし、写真だって取り放題で、細かい…

イギリス旅行10

四月二十八日、日曜日、朝五時過ぎに娘の声で目をさます。僕は娘と一緒にダブルベッドで寝ていたんだった。いや、前日の夜は娘が先に一人でダブルベッドの真ん中で寝てしまったものだから、僕と妻が狭いソファーベッドで寝たのだったが、朝の二時すぎに娘が…

イギリス旅行9

ホテルの部屋が広くてベッドも大きいから娘がとても喜んで「今まで泊まったホテルで一番だ」という。このとき僕は開いていた窓を閉めようとしたら鍵がかからず、なんとか渋い鍵をかけようと奮闘していたため、耳だけでその声を聞いていたのだが、あのとき娘…

イギリス旅行8

V&Aを出たのは四時ころだったか、それとも五時くらいになっていたのか、予約しているホテルはアールズ・コートのプレジデンシャル・サーヴィスド・アパートメンツで、サウスケンジントンからは地下鉄で二駅なのだが、歩くと一キロくらいの距離だからいっそ…

イギリス旅行7

V&Aはおみやげ屋さんが一階のど真ん中にあって、これがかなり力の入った充実具合で、本やら服やら絵はがきやら靴下やらおもちゃやら、いろんなおしゃれなグッズがいっぱいあって、このお店は見てるだけわくわくしちゃって何十分でも時間がすぎる。娘はここで…

イギリス旅行6 V&A

V&Aは全部の部屋を見てまわると13キロも歩くことになるという。とても全部は見きれない。 とりあえずは見やすいものから、ということで日本の展示を見たあとで写真の展示を見に行ったら、写真の展示の部屋に入る前に入口のところにずらりとカメラが古いの…

イギリス旅行 その5

自然史博物館に向かって歩いていると、背の高い黒人の人が自然史博物館の門から出てこちらへ向かって歩いて来た黒人の人が背が高くてすらっと痩せていて黒い服を着たこの黒人の人はファッション誌の、良くは知らないけど『ファッジ』とかそういう雑誌のロン…

イギリス旅行その4 プレタ・マンジェ

この日のお昼ご飯、イギリスで初めての食事に入った店は、僕は英語の店の名前がなかなか覚えられなくて、「セインズベリー」だの「セルフリッジ」だの「フォートナム・アンド・メイソン」だの「メイソン・アンド・ディクソン」だの「マークス・アンド・スペ…

イギリス旅行その3

昨日の日記に書き忘れたけど、飛行機がヒースローについたのはロンドンの時間で朝の9時ごろだった。それから入国審査を通ったりオイスター・カードを買ったりなんかして、地下鉄に乗ったのは10時くらいだったか、それとも10時半くらいになっていたのかな。 …

イギリス旅行1日目

それにしても飛行機ってすごく高いところを飛ぶものなのだなあ。地上から雲までは割とすぐに到達しちゃうのだけど、雲の上に出てから、飛行機はさらにもっと上にぐんぐんのぼって行って、雲がうんと下に見える。雲の下はどんよりと白っぽく曇っていたけど、…

イギリス旅行0日目

何年か前に書いた戯曲「宇宙に缶詰」が近松賞を受賞して、去年の1月に賞金の100万円をもらって、これは尼崎市の人たちの税金をもらったわけで、このお金は劇作家を奨励するために贈られたわけで、だから近松賞の受賞者であるところの僕はこのお金をビールと…