自分で弾いてみる前に、まず人の演奏を聴くこと

前回までのあらすじ
群馬にある両親の家に帰省したわたしは祖母の口から「おじいさんは書道に夢中だった」という言葉を聞き、自分もなにか夢中になれるものが欲しい、と思い、京都に戻るなりおしいれからギターを引っぱり出してサビだらけの弦をはりかえる。「俺にはギターがあるじゃないか! ギターに夢中になればいいじゃないか!」というわけだったのだが、三日で飽きる。
ここまでがあらすじ。

なんで飽きるのか? まず、弾ける曲があまりない。だから、ギターを持つと適当にじゃらじゃらとコードを鳴らすだけになる。実はコードもあまり知らない。ということはつまり、わたしは飽きたというよりも、ただたんに弾けなかっただけなのか。それでは何か、一曲でいいから何か弾ける曲を、何かビートルズとかでも、と思ったのだけれども、わたしが持っているビートルズの楽譜は押し入れの奥深くにあって簡単にはとりだせないし、そもそもそれはピアノ用の楽譜だった。じゃあ、なんかyoutubeとかでギター弾いてる人の映像を探して、それをまねして一曲覚えてしまおう。というわけで、おととしくらいに良く聴いていたクリス・ローリーさんの弾き語りの映像を。

ぼくはこういう音楽が好きだなあ。どこか暗くて、ちょっとヨーロッパの音楽から外れてるっぽい雰囲気の。