1997年8月28日(木)

午前6時30分
 やっとイギリスについて、今トイレでこれを書いている。一人だし、言葉もわからないし、不安だ。ヴィクトリア駅までバスの切符を買った。5ポンド50ペンスであった。雨が降っている。バスが出るまで50分もある。不安だ。

 午前10時
 やっと朝めしを食った(まずいバーガーキング)。道に迷って1時間ぐらいぐるぐるしていた。とてもこころぼそい。これから3週間も一人で生きてゆけるのだろうか。とてもつかれた。

 午後2時20分
 ネルソンの広場にいる。朝めしを食ってから地下鉄に乗り、オックスフォードサーカスまで来て4000円もするユースホステルにチェックインした。見知らぬ外人と二人部屋らしい。初日からいきなりハードである。がっくり来てユースホステルを出て、ここまで来た。その後ビッグベンまで行く途中でいきなり雨がふって来た。夕立のようにすぐにやんだ。ビッグベンのへんをうろうろして、12時のチャイムを聞いてからウェストミンスターやバッキンガムなどに行ってまたここにもどって来た。今日は1日が長い。もう帰って寝たい。ぜんぜん楽しくなく、むしろ試練である。あまり感動もしない。ただ、雲がもくもくしててカッコよい。

 午後6時10分
 さんざん歩いて、迷いに迷って、とうとう大英博物館に入れなかった。2時間ほど探してやっと見つけたら、閉まる30分前だった。その後4ポンド60ペンスのフィッシャンチップスを食ってユースホステルにもどる。相部屋の白人はけっこう善良そうな感じである。僕が靴をぬいだらあまりにもくさいのでどこかへ出てってしまった。ロンドンはもういやになった。物価は高いしつかれる。でも、グウェンドレン・ヴィカーズに似たきれいな女の人がいっぱいいて、それだけは良い。明日はカンタベリーに行こうと思う。もう1万円ぶっとんでしまった。