サッカーを見たこと

今日はザ・ノーバディーズのショウチャンと一緒にサッカーを観に行った。
サッカー場は空が広々していて気持ちよかった。暑くもなく寒くもなく、戸外でスポーツをみるのにちょうどいい日だった。

応援する人たちは声をそろえて歌を歌ったり飛び跳ねたりしていて、ときどき「シュートだ!」とか「走れ!」とか「ヨシカツ!」とか、大声で叫んでいたりもした。

僕はサッカーの試合がぜんぜん眼に入らなくて、というか、試合よりも観客を見ている方がおもしろくて、自分の周りの人ばかりをきょろきょろ見ていたんだけど、いちばんびっくりしておもしろく感じたのが観客のブーイングで、応援していたチームが試合に負けるとそれまで応援していたファンたちは容赦なく選手に悪口をどなりつけて、それを聞いた選手の一人はよっぽどアタマにきたのか、「なんだこら、やんのかこら、上等だこら」みたいな感じで観客席に飛び込みそうにして、観客席にいた威勢の良さげなアンチャンも、「来いよ、上等じゃねえか、おまえの母ちゃんでべそのくせに」みたいな感じで盛り上がって、あ、殴り合いが始まるよ、と思って僕は見ていたんだけど、その二人はまわりにいる人たちに止められてことなきを得た。
試合が終わると、静岡から観光バスに乗って応援に来ていたファンの人たちはそのままバスに乗って帰って行った。乗り心地の悪いバスではるばる応援に来たのに試合は負けて、しかも最後には悪口をどなったり聞かされたりして疲れきって帰って行く静岡の人たちは、今頃がっかり顔でバスに揺られているのだろうな。