レーヴィンがふられた

レーヴィンがキティにふられてしまった。
レーヴィンのしょぼくれ具合を読むと身につまされる。
「一瞬まえの彼女は、どんなに彼の身近にい、彼の生活にとってどんなに重要な存在だったことだろう! それが今は、どんなによそよそしい、縁遠い存在になってしまったことだろう!」っていうところとか、
「そうだ。彼女があの男を選んだのは当然なのだ。そうすべきだったのだ。おれとしてはだれのことにしろ何一つ不平の言える筋合じゃない。おれ自信がわるいんだから。おれはなんの権利があって、彼女は自分の生涯をおれの生涯と結びつける気になるはずだなどと思ったのだろう? おれはだれだ? 何者なのだ? だれにも用のない、だれの役にも立たない、つまらぬ人間じゃないか」っていうレーヴィンの独白とかを読むと、トルストイさんは俺のことを書いたのじゃないかしら、みたいな気持ちになる。

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しかし、あまりしょぼくれてばかりいてもつまらないので、今日は職場の人といっしょにザンパノに音楽のライブ演奏を聴きに行くことしにしている。ザンパノに行くのはお盆以来である。