コントラバスが欲しい!

昨日は職場の人といっしょにザンパノに音楽を聴きにいった。ザンパノの店長は冬でもやっぱりパジャマみたいなズボンをはいていて、にこりともせず、なんとなく人を寄せつけなさげな空気をあいかわらずかもしていた。
ふたつのバンドが音楽を演奏したんだけど、両方とも女の人がコントラバスをベースとして使っていて、すげえかっちょ良かった。小柄な女の人が左手でコントラバスの太いネックをわしづかみにして、右手の細い指でバチンバチンと弦をはじく姿というものは、なんてかっちょいいものなのだろう! ちょっとエロい感じもするし、良いものだなあ、コントラバスは。
見ていて僕もコントラバスが欲しくなった。けど、あんなでっかい楽器をどうやって運ぶものなのか。コントラバスを背おってバスに乗るのだろうか。そんなやつはたいへんじゃまなやつなのじゃないか。
楽家の人たちはトイピアノとか銀色の笛とかトランペットとかアコーディオンとか木琴とかアンデスとかなんかじゃらじゃら鳴るやつとか、いろんな楽器を取っ替え引っ替え演奏していて、ああいう発想は今後ノーバディーズにも取り入れて行きたいなと思った。
ジャージャというバンドは、お父さんに連れられてライブを聴きに来ていたちびっ子がまじでビビるくらいの「あ、なまはげがやって来たよ」と思うくらいの、本格的に気合いの入ったおかしな仮面をつけて登場して、そういう登場のしかたなんかも、今後ノーバディーズに取り入れていこうかしら、とか思った。
ジャージャは音楽活動のほかにも雑貨屋さんをやっているのだ、とボーカルの人が言っていて、それから、今度ロシアに4ヶ月くらい演奏旅行に行くのだけど、ネオナチがいっぱいて危険であるらしい、とかも話していて、なんか、自分のやりたいことを「俺はこれをやるのだぞ!」つってちゃんとやってるげな姿に感心した。
いっしょにライブを聴いた職場の人とは、今度はいっしょに動物園に行きましょうという話をしたのだった。

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今月から仕事が夜番に変わる。午後2時から午後10時まで。なので、しばらくのあいだ演劇をするのはお休みにする。が、書くだけならいつでもできるので、とりあえず戯曲だけは書こうと思う。

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アンナとヴロンスキイが不倫的なやばい感じになりつつある。「彼女はこの数日間にたびたび、そしてついさっきも、ヴロンスキイはどこにでも見られるどれも似たりよったりの何百という青年の一人にすぎない、あんな男のことを考えるのは絶対やめようと自分に言いきかせていた。それなのに今、出会いの最初の瞬間から彼女をとらえたのは、よろこばしい誇りの感情であった」だって。困っちゃうなあ。