こないだぼくのところに「光回線にしませんか」という電話が来て、「今までの料金と同じ料金で光を使えるんですよ」と言われるままに、ぼくは「はいはい」と申し込みをしてしまったのだけれども、後からよく考えてみると、ぼくはインターネットのために毎月５０００円とか６０００円とかを払い続けていて、それって結構たかいよな、と思う。
毎月５０００円も６０００円も払うほどありがたい情報をぼくはインターネットから得ているのか？ と考えてみると、どうもぼくはどうでもいい情報ばかりをインターネットから拾って来ているし、それに電話にしたところで、いまでは携帯電話があるので固定電話は全然つかわないし、たまに電話がかかってきても「光回線にしませんか」というセールスの電話だったりで、電話には毎月基本料金を１７００円払っているけれども、これも必要ないみたい。そのほかインターネットの接続比とかプロバイダーに払ってるお金とか全部あわせると、ぼくはインターネットのために毎月５７１０円払っていることになる。
５７１０円！
ヤフーのオークションで６５０円の雑誌を１６０円でゲットしたぜ！ とか言ってぼくは喜んでいるのだけれども、ここで得したのはせいぜい４１０円で（送料が８０円だったので、オークションで落札した雑誌にぼくは２４０円払ったことになる）、毎月５７１０円払っているのだと考えれば、そんなのぜんぜんお得じゃないじゃないか。５７１０円払うのをやめて、普通に本屋さんで定価の６５０円で雑誌を買った方がどれだけお得なことか。
と、そういうことを考えて、光回線の会社には電話をかけて、「やっぱりとりけします」ということを伝えて、ついでにNTTにも電話をかけて、「１２月いっぱいで電話をとめてください」ということを伝えて（電話の権利は保持したままなので、いつでも再開できるそうです。そのときは電話番号が変わるけれども）、そして今からプロバイダーの解約手続きをしようと考えている（「毎月20日（必着）までに到着した退会申請書は、当月末日を以って退会処理を行います」とのこと）。
ぼくのメールアドレスがなくなるのだから、blogとかmixiとかyoutubeとかmyspaceとかにアップロードしてきたデータは、すべて白紙に戻るのだろうと思う。まるで副作用のない自然の葉か根からとった、アクは強いがよく利く薬を刷毛にたっぷりしみこませて上から下まで内蔵を洗ったようなさっぱりとした気持ちにぼくはなることでしょう。
２０１０年はインターネットから自由になるぞ！ 欲しい情報は図書館で仕入れることにするぞ！
