高知に行って来た

noise-poitrine2013-04-30

 高知はいいところだったなあ。
 高知駅で電車を降りるとまず観光案内所みたいなのが目について、そこにほいほいと入って行くとすごい数のパンフレットとかフリーペーパーみたいなのが並んでてたまげた。フリーペーパーは高知のどこに行っても置いてあって、目についたものをちょこちょこともらってきた。

 高知に行く前に群馬の実家に帰ってたんだけど、群馬もいろいろフリーペーパーを出して駅とかに置いてたらいいのになー、とか思う。

 高知初日、岡山で新幹線から土讃線に乗り換えておおぼけ、こぼけ、ごめん、なんかを通ってお昼頃に高知に着き、歩いてホテルに向かう。道の真ん中を路面電車が走っていて、ヤシの木みたいな高い木が生えていて、なんか南国に来たものだなあ、という感じがする。高知に行ってた三日間は天気もよくて暖かかったから、ホント南国に遊びに来たぞ、という開放的な気分になれて昼間からビールがすすんだものだった。

 ホテルに荷物を置くと、我々はお昼ご飯を食べるためにひろめ市場に向かったんだけど、僕は初めての高知だし妻は久しぶりの高知だしで、方向が良くわからない。大小の商店街を縦横に歩いて、途中でよさこいにでくわしたり、やなせたかしのキャラクターの絵を見上げたりしてなんとかひろめ市場にたどりついてみると市場の木のイスとテーブルには人がぎっしりで、どのテーブルを見ても生ビールのジョッキと鰹のたたきがのっていて、男も女も昼間っからみんなビールを飲んでいるのにはたまげた。市場のいろんなお店で自分の食べたいものを買って来て、空いてる席を見つけて食べる、というしくみになっているらしい。我々も空いてる席を見つけてから、一人ずつ食べたい物を物色することにした。ひろめ市場にはこの日の晩ご飯も食べに来て、合計2回、ここでご飯を食べた。食べたのは、
1、鰹のたたき定食
2、ウツボのたたき
3、鰹のたたき
4、どろめ
5、砂肝
6、お寿司
7、あおさの天ぷら
8、川海老の天ぷら
9、くじらの刺身
10、ちゃんばら貝
 だったろうか。そして生ビール中ジョッキ(480円)をいったい何杯飲んだのかしら。なんかいろいろ食べたんだけど、まだまだ食べたくて食べられなかったものも多い。例えばラーメンとか餃子とか、あといろんな刺身も。次に高知に行ったときにはまたひろめ市場でいろいろ食べてみたいな。
 鰹のたたきは、店頭で藁を燃やしてその場であぶるという実演販売をしている店があって、そこだけ十人くらい人が並んでいたので、行列を見たら避けて通る主義の我々はそのお店では鰹を買わなかったのだけれど、あとで高知の人に聞いてみると、「ひろめ市場で鰹のたたきを食べる」ということはすなわち、その行列のお店の鰹を食べることを意味するものであるらしい。行列してないお店の鰹でも十分うまかったように思うのだけれど、あのワラであぶった鰹はまたひと味違うものなのかもしれない、そう思うと、それを食べないで帰って来てしまったのがなんだか悔しいような気がしてくる。あの店頭ワラあぶり鰹のたたきは、次回高知に行くときの宿題としたい。

 昼ご飯と晩ご飯の間には高知城のふもとまで行き、石段を上るのはしんどいのでちょっとお城を見上げて、それから県立図書館によって見た。階段の踊り場には「青い本」と題して、表紙が青い本ばかりがディスプレイされていた。

 ところで、高知の大学に通っていたことのあるFさんからメールをもらったんだけれど、そのメールによると、Fさんはいま高知市史編纂のための資料整理に明け暮れているとのことで、『旅』という雑誌に高知がどんなふうに取り上げられて行ったかを年代順に調べているらしい。60年代、高知の扱いは「未開の地」「秘境」となっているらしい。それが70年代になると「なつかしい」「日本のふるさと」みたいな扱いになり、90年代になってくると四万十川とか自然がもてはやされるようになるという。60年代といったら余裕で戦後だけど、それでもまだ秘境とかって言われる場所が存在していたのだなあ。なんかこういう研究ってすげえおもしろそうだなあ。

 そろそろ眠くなって来たので、高知二日目のことはまた明日。