心を鬼に

 今週あたりから急に眼をぱっちりと開くようになってきた。少し離れたものも見えるようになったのだろうか。子守唄に「戸締まり用心」がいいようだ、と以前ここに書いたが、実は何を歌ってもそれなりに効果があるようで、小学校の校歌だの、ビートルズだの、覚えている歌を手当たり次第に歌ってみている。
 だっこをしないと寝ない、ふとんに下ろすと泣く、寝ている間じゅうだっこし続けねばならない、という問題。しかしいつまでもだっこし続けるわけにもいかない。あと60年もすれば私は娘を残して死ぬことになっている。私が死んだあとは誰が娘をだっこするのか? だっこしなくても眠れるよう、心を鬼にして娘をふとんに下ろし、泣き疲れて眠るまでほうっておいてみる。

 これは日曜の昼過ぎに娘を膝に乗せてマンガを読んでいるところ。