誕生日

noise-poitrine2018-08-28


今日は娘の誕生日。晩ごはんはケチャップライス。食後にチョコレートケーキ。プレゼントに何かパズルとか迷路みたいな絵本を買おうと思っていたのだけど、本屋でいろいろ見ていたら「ウォーリーを探せ」もおもしろいかも、と思い、「ウォーリーのゆめのくにだいぼうけん!」を買ったのだけど、娘が開いてみたら人がびっしりで目がチカチカする。これはちょっと上級者向けだったな。本屋さんではビニールがかかっていて中身が見られなかったのだよ。一番はじめの初代の「ウォーリーを探せ」はもっと地面が見えていたはず、もっとゆっくりのんびり眺めることができたはず、初代のやつを買ってあげればよかったな。こんどの給料が出たら初代のやつを買う約束をする。

ウォーリーのゆめのくにだいぼうけん!

ウォーリーのゆめのくにだいぼうけん!

昔の日記

部屋の整理をしていると20年ほど前の日記が出て来た。あの頃はまだインターネットなんてやってなかったから紙のノートにコツコツ日記を書いていたんだったなあ。1997年8月から9月にかけて19歳の僕はイギリス旅行に出かけている。僕が海外旅行をしたのはこの時の一回だけ。今日からしばらくの間このブログに21年前のイギリス旅行の日記を書き写して行ってみようと思う。日記の書き出しはトイレの個室の中から始まる。初めての外国にビビりまくっていた僕はロビーだのカフェだの、こじゃれた場所でノートを広げて日記を書く、なんてことが怖くてできない。人目につくところで何か書いているのを見つかったら、おい、そこの外国人、俺の国で何を勝手に書いているんだ、なんて怒鳴りつけられるんじゃないか、などと考え、誰にも見られないトイレの個室に飛び込み、ああ、俺にちゃんと英語をしゃべる能力さえあれば、空港の係員と交渉し、今すぐ日本に引き返す飛行機に乗せてくれ、とお願いするんだけどなあ、と、とにかく日本に逃げ帰りたい気持ちでいっぱいだった。空港からロンドン市内に向かうバスの中は前も後ろも青い目、金髪、白い肌、ばかりで、前の席のお姉さんの金髪を眺めながら、俺は本当に外国にきてしまったのだなあ、頼れる人が一人もいない外国でひとりぼっちなのだなあ、と死ぬほど心細かった。

イギリス旅行1日目

1997年8月28日(木)

午前6時30分
 やっとイギリスについて、今トイレでこれを書いている。一人だし、言葉もわからないし、不安だ。ヴィクトリア駅までバスの切符を買った。5ポンド50ペンスであった。雨が降っている。バスが出るまで50分もある。不安だ。

午前10時
 やっと朝めしを食った(まずいバーガーキング)。道に迷って1時間ぐらいぐるぐるしていた。とてもこころぼそい。これから3週間も一人で生きてゆけるのだろうか。とてもつかれた。

午後2時20分
 ネルソンの広場にいる。朝めしを食ってから地下鉄に乗り、オックスフォードサーカスまで来て4000円もするユースホステルにチェックインした。見知らぬ外人と二人部屋らしい。初日からいきなりハードである。がっくり来てユースホステルを出て、ここまで来た。その後ビッグベンまで行く途中でいきなり雨がふって来た。夕立のようにすぐにやんだ。ビッグベンのへんをうろうろして、12時のチャイムを聞いてからウェストミンスターやバッキンガムなどに行ってまたここにもどって来た。今日は1日が長い。もう帰って寝たい。ぜんぜん楽しくなく、むしろ試練である。あまり感動もしない。ただ、雲がもくもくしててカッコよい。

午後6時10分
 さんざん歩いて、迷いに迷って、とうとう大英博物館に入れなかった。2時間ほど探してやっと見つけたら、閉まる30分前だった。その後4ポンド60ペンスのフィッシャンチップスを食ってユースホステルにもどる。相部屋の白人はけっこう善良そうな感じである。僕が靴をぬいだらあまりにもくさいのでどこかへ出てってしまった。ロンドンはもういやになった。物価は高いしつかれる。でも、グウェンドレン・ヴィカーズに似たきれいな女の人がいっぱいいて、それだけは良い。明日はカンタベリーに行こうと思う。もう1万円ぶっとんでしまった。