もういちどカッパピアに行きたかった

今日はバイトが休み。
自転車のタイヤが減りに減ってすり切れそうになっていたので、自転車屋さんで後輪だけあたらしいものに取り替えてもらった。前輪までとりかえるお金がなかったため。
図書館で州之内徹の『気まぐれ美術館』をかりて新しいタイヤの自転車で左京のカフェ「ザンパノ」までサイクリング。カフェで本を読もうと思っていたのだけれども、なんと今日は定休日であった。しかたがないのでザンパノの下のうどん屋さんでうどんふた玉と天ぷらとご飯を食べた。
そのあと恵文社に行き、本をブラウジング。遊園地の廃墟ばかりとった写真集を眺めていて「カッパピア」がつぶれていたことを発見した。カッパピアは僕が小学生の頃に良く行った群馬県の遊園地。小学校3年のときに学校の遠足で行ったっけか。男の子の何人かはカッパピアのおみやげコーナーで買ったガンダムのプラモの箱を抱えて記念写真に写っていた。僕の住んでいたところにはプラモを売ってる店なんてなかったから、みんなカッパピアでプラモが買えたのをすげえ喜んでいたんだったと思う。こないだ死んじゃったひろみちゃんももちろんこの写真に写っていて、あのころはまさかひろみちゃんが20代で死んじゃうなんて誰も思ってなかった。
部屋にもどってウィキペディアでしらべてみたら、
「現在のところ再開発などは行われておらず、廃墟と化している。そのため、若者などの不法侵入が後を絶たない。廃墟と化したカッパピアの様子はテレビなどでもたびたび報じられ、犯罪の温床となるとして社会問題となっている」
とか、
「2007年1月23日夜、園内の建物(営業時には入場券売り場や売店のあった建物)から出火。鉄骨平屋建て600㎡を全焼。原因は放火とみられる」
とか書いてあってなんかすげえ悲しくなる。
僕のあたまの中には今でもわりと鮮明にカッパピアが残っているので、当然いまでも群馬の子どもたちは普通にカッパピアで遊んでいるのかと思ったら、カッパピアは僕の知らないうちに廃墟になっていたのだった。寂しい。

このサイトでカッパピアの写真が見られます。
さよならカッパピア