そば、チノパン、記念写真

金曜日、N県に教員採用試験を受けに行く。この日は移動日。昼過ぎにN県につき、ぶらぶらとZ光寺などを見て歩く。あまり見るものがない。空気は京都よりもだいぶ涼しいようだ。涼しいというか、湿気が少ない気がする。夜はそば。
土曜日、筆記試験。わらわらと集まって来るわかい受験者たちは、三々五々集まっては大声で「がはははは」としゃべりあっている。S州大学あたりの教育学科の学生なんだろうか。ほとんどがスーツ。おれだけチノパン。試験終了後に市立図書館に行く。京都市立図書館よりも品揃えがいいみたい。新しい本もいっぱいある。夜はそば。夜食にラーメン。
日曜日、面接試験。集団面接。みんなスーツ。おれだけチノパン。いかにも優秀な学生たち。が、模範解答の受け答えを繰り出す。教科書に書いてあることをそのまましゃべってるだけじゃないか、とうんざりするが、おれだって五十歩百歩だ。昼はそば。京都まで四時間かけて帰る。N市にはあまり見るところがなかった。まだしばらくは京都で暮らしたい、という気持ちがむくむくとわいて来る。

月曜日、仕事。
火曜日、仕事。
水曜日、結婚記念の写真を撮りに行く。ドレスとスーツ。きものとはかま。きものを着た妻の顔が私の母親の顔に似ているようだ。そんなこと思ったことなかったのにな、いままで。どうにも不思議だ。
木曜日、小学校で図書館ボランティア。二年生の男の子たちが『おおきなかぶ』の絵本を開いて談笑している。その光景がとても尊いものに見える。雨。