週末は久しぶりに町へ出た

金曜日、晩御飯に鍋をして、お腹がいっぱいになったらそのままうとうとと居眠りをしてしまい、はっと気がついてよだれを拭き時計を見れば、もう『大友良英のJAMJAMラジオ』の放送時間は終わっている。今週もまた聴き逃した。夜の12時半に目を覚ましていてこのラジオ番組を聴くことができるのは、ほんと年に10回ぐらいしかない。
土曜日、夫婦で『キツツキと雨』を観にゆく。沖田さんの映画は諧謔があるから好きだ。細かいところがいろいろとおもしろかった。将棋の駒が一つだけどっかいっちゃって、別のものを駒に見立てて使うところとかに、「あー、そういうことってあるあるある」と妙に共感したり。女優さんが監督に、自分がやる役について細かく質問している横で平田満が「言やあいいんだよ、言やあ」とずっと言っているところとかも、「あるあるある」とうなずきながら観ていた。僕も以前演劇の演出をしていたことがあったのだけれど、そのときは優柔不断というか、リーダーシップに欠ける演出家だったので、俳優さんからはだいぶ頼りなく思われていて、それこそ逃げてしまいたくなったりもしたことであったなあ、とそのときの情けない気持ちを思い出して懐かしいような気分になった。
役所広司が食べる朝ごはんがうまそうだったなあ。景色もきれいだった。
ゾンビ役で友達が出演していたのだけれども、わかったようなわからなかったような。黒田さんはもう、普通に映画俳優みたいだった。
映画のあとでジュージヤやジュンク堂をぶらぶらとのぞいて、ジュージヤでは『ジャズ 来るべきもの』の中古レコードを買った。840円。これの一曲目の「ロンリー・ウーマン」は、こないだの大友さんがライブで演奏していた曲であるらしいので。
ジュンク堂では何か洋書を買ってみようかと思っていたのだけれども、いまひとつふんぎりがつかずに何も買えず。Katherine Ann Porterという人のペーパーバックをジャケ買いしそうになったけど、2100円がちょっと高いように思われて買わず。

Pale Horse, Pale Rider: The Selected Stories of Katherine Anne Porter (Penguin Modern Classics)

Pale Horse, Pale Rider: The Selected Stories of Katherine Anne Porter (Penguin Modern Classics)

と、こうやってアマゾンで調べてまたこの本の表紙を目にすると、やっぱりちょっとこれは手元に置いて置きたいような気がしてくる。小説の中身もアメリカ南部の雰囲気で、僕の好きそうな感じだったし。
晩ごはんは「スタンド」でビールとビーフカツ定食。
去年の春ごろに買って途中まで読みかけたままほっぽり出していた『メイスン&ディクスン』をまたはじめから読み始める。
日曜日、上賀茂神社でやってる手作り市に夫婦ででかけて、ドーナツとお茶を買う。家に帰って去年の年末にヒロシからもらったとんこつラーメンを食べ、やはり夫婦で床屋さんにゆく。床屋さんの近くには中古レコード屋さんがあるので、妻が散髪をしている間、レコードを見にゆき、メキシコのマリンバのレコードを買った。200円。