運動会、カエル、宿題

noise-poitrine2013-06-16

 今日は快晴。裏の保育園から運動会をしている音が聞こえて来る。
 たぬさんに煮干しを2匹。
 お昼はそうめん。そうめんを茹でながら妻はしきりにくすぐったがっている。お腹の赤ちゃんが内側から妻をくすぐっているらしい。
 今日は一日どこへも出かけず、終日家にこもって読書をする。『アウステルリッツ』『往古来今』『カフカ式練習帳』『別れる理由』『夏の水の半魚人』などをとっかえひっかえ読む。
 『別れる理由』87は前回までの野上さんのひとり芝居とはうってかわって、永造がもんもんと夫婦の生活について考えをめぐらしている。「亭主の飯の食い方がいやだ、この人は音を立てて食うだの、箸をそろえて、スプーンですくい出すようにお菜をすくいあげて、口の方から先きにもって行くというようなことを亭主の前でいうのだって気をつけなくちゃならんことだ。じっとがまんして遠まわしにいうようにしなければならないほどのことだ。女房の足の指が太いとか、平たくて大きいとか、ナマリがあって、真剣になるとナマリが出てきて、うそ寒く見えることがあるとか、いうようなことを、女房だからといって安心していえるというものではない。どちらもそういうことは胸に秘めてくらしているのだ。」と、どうしてそんなに具体的で細かいところを、と思うんだけど、このしつこさというかねちっこさというかがおもしろい。
 梅干しを作るために梅を塩漬けにする。
 夕方、妻と賀茂川を散歩しようと家を出ると、コタロウ氏が新入りの猫を舎弟のように従えて歩き回っているのにでくわした。新入りは、ああ見えて案外おとなしい性格なのかもしれない。
 賀茂川には雨でも降っているみたいにぽつぽつと波紋がひっきりなしにできていたけど、あれはあめんぼうだったのだろうか。御薗橋を少し北に行った中州では、いろんな種類のカエルが鳴いていて、「モー」という牛のような野太い声にカエル嫌いの妻は震え上がっていた。
 夕食はカレーライス。
 DVDで『ぼくの好きな先生』というフランスの映画を見る。筋らしい筋もないような、おもしろいのだか退屈なのか分からないような、こういう映画が僕はわりと好きだ。映画の中で、子供が宿題のかけ算に苦労しているのを見て、僕も早く娘の宿題につきあいたいものだ、と考える。「3かける6は? 3が6個あるってことだから・・・」とか、早くやりてえな。


 本日の警告。