娘のお宮参りのために群馬から私の両親がやってきた。日本アルプスを見ながら高速道路をとばしてきた。それが土曜日。野菜だの米だのおもちゃだのお菓子だの、お土産を山ほどもらった。両親は夕方京都に着いて賀茂川を散歩。晩ご飯は鍋。母から私が赤ん坊だった頃の話などを聞く。その頃はまだ紙オムツがなくて布おむつだったから冬の冷たい水で洗濯するのが大変だった、私が生まれたのは一月だったから夜に起きておっぱいをやるのがつらかった、ああ、一度でいいから思う存分ゆっくり寝てみたいものだ。順番でお風呂に入り、夜は早く寝た。
 翌朝、朝食の用意をしながら「タモリ」を聴いていると、「中州産業大学教授の頃のタモリじゃんか」と父が笑っている。そうか、父はタモリが出て来た頃にリアルタイムで見ていたんだな。タモリがあんまりおもしろいんで父は感動したのだった、という話を聞く。私が生まれる少し前の話。

タモリ

タモリ

 京都では赤ちゃんのお宮参りをするときに額に文字を書くことになっていて、男の子には「大」を、女の子には「小」を。なので、母から口紅を借りて泣き叫ぶ娘の額に「小」を書こうとするのだが、娘はじっとしていないもんだからなかなかうまく書けない。「水」みたいになっちゃった。

 僕ら夫妻と娘、妻の両親、僕の両親とそろって、徒歩で上賀茂神社へ。日曜日で大安で天気がいいとあって人がいっぱいいた。結婚式もいっぱいあるらしく、和装のカップルがそこここで記念写真を撮っている。
 靴を脱いでご祈祷所へあがる。ここまですやすやと眠っていた娘は祈祷中に目をさましてぐずぐずと泣き始める。娘を抱いていた僕の母がなんとかあやそうとするのだが、ちっとも泣きやまない。妻が娘をだき、部屋の後ろにさがって娘をあやす。が、娘は祈祷中ずっと泣いていた。元気があっていいじゃないか。祈祷が終わり外に出ると娘はまた眠る。どうやら歩くときの振動で眠くなるらしい。
 神社のいろんなところで写真を撮りまくる。

 家に帰って花梓侘の弁当を食べて解散。両親は少し休んでから京都に住むもうひとりの孫の顔を見にクルマに乗って行ってしまった。手をふって見送る。

 月曜日は八木ロックフェス。電車にのって八木へ。駅前にお寿司屋さんがあったんだけど、かんばんに「江戸前」と書いてある。東京湾よりも舞鶴港とかでとれた魚のほうが新鮮なんちゃうんかい! とつっこみたくなる。会場に近づくにつれてドンドンドンと、でっかい音が聴こえて来る。
 この日も天気がよくてビールがすすむすすむ。良い感じによっぱらっておおとりのWISSではめちゃめちゃ踊りまくって、そしたら帰り道に女の人が追いかけて来て、あなたの踊りっぷりがたいへんよかった、とわざわざほめてくれた。やっぱりほめられるとうれしい(^0^)

 これは八木ロックでの演奏とは違うけども。バイオリンのウッチー不在の時のアバンギルドのライブの映像。