ダイナマイトが150トン

こないだの週末はバンドの練習とライブだった。
練習のあとで一杯のみに行く。めずらしくスペイン風のバーに行く。ちょっと高めで量は少なめ。「なんだ、これっぽっちしきゃ入ってねいのか」などと言いつつもそれなりにのんで、良い感じに酔っぱらう。そろそろ終電なので、と11時半頃におひらきになり、みんなで店を出ると、ドラム担当のキャプテン・パニックが突然「ダイナマイトがヨーホホー、ダイナマイトが150トン」ときもち良さそうに歌い出す。なんだその変な歌詞の歌は。「カックン、ショックだ、ダムの月」ふざけていい加減なことを歌っているのか? いや、これは小林旭の歌で昭和史に残る名曲なのだ、とキャプテンはいう。
ライブはアイリッシュ・パブにて。店の奥の部屋がバンドの控え室。ここで昼間から黒ビールを飲んで(キャプテンにおごってもらった。ごちそうさまでした)、キャプテンの歌う「ダイナマイトが150トン」に耳をかたむけて時間を過ごす。

「ダイナマイトが150トン」がどうも気になってしかたがないので、家に帰ってインターネットで調べてみると、youtubeにあった。ほんとに「カックン、ショックだ、ダムの月」なんて歌っている。初めのプー、ペロペロペロー、という管楽器の音なんかちょっとフリージャズっぽくてかっこいいな、と思って聴いてると、パッパラパーと能天気な伴奏が始まって、それから小林旭の若い声。「スカッと器用にほえてみな」ああ、ほんと名曲じゃんかさ、これは。