朝から家でごろごろ。たたんで畳の上に積み重ねたふとんによりかかり、娘とお話ごっこをする。娘といとこのSちゃんKちゃんが森の中を冒険するお話。「むかしむかしあるところにとても仲の良い兄弟がいました、お兄ちゃんはKちゃん、弟はSちゃんといいました。ある日SちゃんとKちゃんは森に散歩にでかけました」とか僕が話すと、その続きを娘が話す。娘が一文か二文くらい話すと、今度は僕がその続きを考えて話す。ここ最近の娘のトレンドは「赤ちゃん」と「どん兵衛さん」。赤ちゃんは娘がお母さんの役を演じておっぱいを飲ませたり。どん兵衛さんは山道を歩いているとかならず穴っぽこに落っこちることになっているので、僕と娘は何度もあなっぽこに落っこちる演技をして笑うことになる。お話の中で娘は森の中で熊と出会う、熊が(熊を演じる僕が)「おまえを食べちゃうぞ」と言うと、娘は口をきゅっとヘの字にして目にちょっと涙をためて、「あのね、熊さんがね、**ちゃんを食べちゃうとね、**ちゃんのお母さんとお父さんが「**ちゃんどこだ?」って探すからね、食べないでください」という。自分が食べられることの恐怖よりも先に父母が悲しむことを悲しめる娘の気持ちの優しさがありがたい。熊はすぐに「そうか、それならば私はコーンスープを食べよう」ということになり、お話はまた続いて行く。
三時すぎくらいに上賀茂神社に初詣。おみくじは大吉。屋台でさつまいもスティックを買って家族三人で石の上に座って食べる。夜に妻の実家でお刺身をごちそうになる。娘は自転車の上で眠ってしまい、我々が食事をしている間ずっと寝ていた、帰り際に目をさまし、カッパ巻きを食べる。