ときめきは戻らない、40年前は大昔

パーソナリティー二人の人柄がいい、普段聴くことのない女子トークが興味深い、と思って密かに楽しみにしていたネットラジオ「美脚と三つ編みの 時☆MAKE放送局」が突然最終回。最終回は冒頭から声にハリがなく重苦しい空気。好きで付き合っていたはずの男女がだんだんうまくいかなくなり、別に嫌いになったわけじゃないんだけど、かといってこの先ずっと付き合っていてもどこにも辿り着けないし、お互いに離れた方がそれぞれの人生がうまく進んでいくはず、それぞれの人生の時間をもっと有意義に使えるはず、だから寂しいけど別れましょう、という別れ話を喫茶店の隣の席で聞いてるときみたいな気持ちになる。もうときめいていたあの頃には戻れないんだな、という寂しさ。

キン肉マン」の連載が始まったのは1970年代の終わりころだから今から40年近く前になる。3歳の娘には40年前はどんな風に見えるのか。僕が3歳だったのは1981年だがその40年前っていうと、1941年。戦後どころかまだ戦中。80年代に子供だった僕にとっては第二次世界大戦は大昔の出来事だった。携帯もネットもなかった1978年っていうのは、娘にとっては僕にとっての第二次世界大戦くらい大昔のことなのか。テレビはブラウン管だったとか電話は黒電話だったとか黒電話にピンクの花柄の布のカバーをつけていたとか学校でもらうプリントはわら半紙にガリ版刷りだったとか、そんな話を聞いたら娘は「すごい大昔だなあ」と思うんだろうな。