それはタイヤではなくキャスターです

今朝見た夢。

カフカした絨毯が敷かれた部屋だった。天井が高くて広くて、暖色系の内装。そんな部屋が10くらい縦に繋がっていて、大勢の人が部屋から部屋へ通り抜けて行ったり来たりしていた。僕も行ったり来たりを繰り返すうちの一人で、突き当たりの部屋まで行けば藤原さんに追いつけるはずだと思っていたが、なかなか追いつけなかった。どうも突き当たりの部屋にはドアが二つあるみたいで、突き当たりの部屋まで行って引き返すときに藤原さんは入ったドアとは別のドアから出て引き返して行ったらしい。だから僕が突き当たりの部屋に入った時に藤原さんはそこに見当たらなかったし、途中ですれ違いもしなかった。

行ったり来たり歩き続けるこれはなんのイベントなのか。娘にあげようと思って手に入れた大きな絵は田舎の景色を描いた絵で、絵本風のタッチで家だの丘だの山だのが描かれていた。人間もいっぱい描かれていて、どの人も3頭身くらいの絵本風の人たち。この人たちがじっとしていないでちょっとずつ移動していた。この絵の中の人たちの移動がさっきの部屋から部屋への移動と何か関係しているみたいなのだが、どういう関係なのか、詳しいことはわからなかった。もしかしたらさっきのたくさんの部屋もこの絵の中に書かれた部屋だったのかもしれない。

ある部屋は近所の自転車屋さんみたいに台やら工具やらが散らかっている暗い部屋で、僕はそこでバイクのようなトロッコのようなものを組み立てることになった。タイヤはすごく小さくて直径5センチくらいしかなく、あれはタイヤではなくキャスターというのか、僕はこのキャスターを乗り物の前の部分にネジで止めようとしていた。しかしこの乗り物がすぐに倒れる。倒れないように支えようとすると手元がおろそかになり、つけようと思ったネジをぽろっと落としてなくしてしまった。ネジを探そうとすると乗り物が倒れ、そのひょうしに部品の一部であるベニヤ板がぐにゃりと曲がり、もうちょっとで割ってしまうところだった。しかし先輩が助けてくれて、その乗り物を起こしてくれたのでなんとか壊さずにすんだ。

乗り物を組み立てる一方で、僕はノートパソコンでドラマを見ていた。好きなアメリカの女性作家の小説がドラマ化されたのだった。DVDになっていてアマゾンで買える。同じドラマなのにいくつかバージョンがあるらしく、あるバージョンは三十分、あるバージョンは1時間半、と長さにばらつきがあった。どれもインターネットで丸ごと視聴できるようで、僕はノートパソコンの画面に全てのバージョンを同時に再生してどれを買うか選ぶことにした。タブを切り替えつつ、どこが違うのかを確認した。