おじさん

もしも去年の12月に結婚した弟夫婦に子どもが生まれたら僕に甥か姪ができて僕はおじさんになる。おじさんっていう存在で小さい子と関わるのは楽しそうだななんて思って、それで思い出したのが10年くらい前に読んだロマン・ロランの『ジャン・クリストフ』という小説。もうあんまりちゃんと覚えてないんだけど、たしかジャン・クリストフの子ども時代のところにぶらぶら暮らしているおもしろいおじさんが出て来たように覚えている。僕はおじさんになるときの備えに、『ジャン・クリストフ』をもう一度読んでおこうと思う。
「河水のざわめきが家のうしろにきこえる。雨は明け方からガラス窓をたたきつづけていて、ガラスの隅のこわれたところから水が一条流れ落ちている。黄いろっぽい昼の明りが消えていって、部屋の中は薄暗くて生あたたかい。」
という書き出しは、映画の始まりのシーンみたいですげえかっこいいなあ。