前回のつづき(うそ)

 このごろ、80年代のはじめころのテレビ・アニメが無性になつかしくなって、もう一度みたいみたいと思い、YouTubeなんかで探してみたりしている。

 なんかピンク色のちっこい、髪の毛が手になっている女の子みたいなのが出て来たアニメがあったよな、あれ俺すげえ好きだったはずなんだけどあんまし覚えてないんだよな、なんてゆうアニメだったっけな、と、あれこれ検索してみたら、「ミームいろいろ夢の旅」(83年4月〜85年9月)というアニメだった、ということがわかった。

 「ミームいろいろ夢の旅」のなかで覚えているエピソード。
*箸とレンゲがくっついているものを発明する。レンゲからラーメンのスープがこぼれて手にかかる。

*骸骨に粘土で顔の肉をつけて行く。女の骸骨だとみんなは思っていたのだけれども、顔が出来上がってみたら実は男の骸骨だった、という話。

*無菌室に入院する男の子に会いに行く。ガラスのしきりのあちらとこちらとで架空のボールのキャッチボールをする。

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 あと、ちょっと鼻にかかったような声の女の人が出てるアニメがあって、その鼻にかかったような女の人の声が好きで良くみていた記憶があるんだけど、それはどんな内容だったかとかどんなアニメだったかとか全然覚えていなくて、なんとなくエンディングの歌がすげえ悲しい歌だったというのだけ覚えている。エンディングの歌には、雨の中を歩いている女の人のアニメがついていたような記憶があるんだけど、それも確かではなくて、なにか別の記憶がくっついてしまったのかもしれない。そんなことを思いだしながらいろいろ探してみたら、どうやら「まんが日本史」(83年4月〜84年4月)だったらしい、ということになって、エンディングの曲の「風のメルヘン」を聞いたら、あそうだこれだったこれだったこの歌だった! と思い出した。アニメの内容を全然覚えていないのは、5歳の僕が日本史に全然興味を持っていなかったからなのだろう(今でも日本史のことは良くわからないけど)。

(エンディングの歌は2分35秒から聴けます)
 しかしいかにも悲しい歌だな。5歳の僕はこの歌を聴きながら死ぬほど悲しくやるせない気持ちになっていたのではなかったか。このアニメを観たあとトイレにひとり閉じこもって、死についてとか考えていたのじゃなかったかしら。

 「太陽の子エステバン」(82年6月〜83年6月)「超時空要塞マクロス」(82年10月〜83年6月)も好きだった。この二つのアニメは、今ではDVDでみられる。

 ああ、「ミームいろいろ夢の旅」がもう一回みてえなあ!