群馬に帰省してきた

こないだの月曜日、東京から電車に乗って群馬の実家に行った。実家に帰るのは今年のお正月以来。晩ご飯はお刺身などが出て、嬉しかった。

火曜日は県民の日で母の誕生日だった。母と母方の祖母と三人で高崎の白衣観音を観に行く。白衣観音のふもとにあったはずのカッパピアは何年か前につぶれてしまって、今はひっそりと木々に囲まれていた。ジェットコースターの輪っかも撤去しちゃったらしく、見あたらなかった。
白衣観音は中が空洞になっていて、肩のあたりまで上れるんだけど、その肩のあたりの窓から観る群馬の山やまがうんときれいだった。手前の山は緑いろで、遠くに行くと青っぽくかすんでいて、雲の隙間から太陽の光が筋になってさしていた。

晩ご飯に3人で回転寿司を食べた。祖父が2年前に死に、祖母は一人ぐらしをしているんだけど、祖父がいたころはいろいろうまいものを買って来てくれたという話を祖母がする。祖父はカズノコが好きだったからと、祖父の仏壇に供えるために祖母はカズノコのお寿司を持ち帰った。
「11月1日は誕生日だから、お寿司でも食べようと思ってたから、ちょうど良かった」と祖母が言うのを聞いて、祖父のいない部屋で一人で誕生日に寿司を食べる祖母の姿を想像し、少ししんみりした気持ちになった。

祖母が若くて、母が子どもだったころ、祖母の家の近所には石かつぎのていさんという人がいて、だれもかつぐことのできない重たい石を、ていさんだけはかつぐことができたのだという。で、その重たい石が今でもまだお寺の裏だかどこかに残っているという。次に帰省したときはその石を見につれてってね、という約束をして群馬を出て来た。
群馬には一泊しただけだった。

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これが白衣観音

こっちはうしろ姿。