日曜日はダンスを見て飲み会に行った

日曜日、アトリエ劇研に夏目さんのダンスを観に行った。落ち葉が床一面につもっている中で二人の女の人が踊るという作品だった。僕はなんだか寂しい印象をこの作品から受けて、最後の暗転なんて、死の床に横たわった人の意識が薄れて行くのは、ちょうどこの暗転みたいな感じなんじゃないかなと、そんなことを思ったほどだった。
けど、終わった後で夏目さんにきいたら、あのダンスはちっとも寂しさを表しているものではなくて、これから夜が始まって行くという始まりの感じを表していたのだ、と言っていた。
二人の女の人はお揃いの、秋っぽい赤っぽいワンピースっぽい服を着ていて、姉妹のようにも見え、母と娘のようにも見え、二人の子どもが落ち葉の中で遊んでいるようにも見えた。ダンスにはせりふがないから、そこにいる人の関係をいろんなふうに想像できちゃう。
登場人物同士の関係がいろんなふうに見えるということを演劇に取り入れたらおもしろいだろうな。姉妹のようでもあり、親子のようでもあり、子どものようでもあり、年寄りのようでもあるという人が出てくる演劇をつくったらおもしろいだろうな。あ、でも、いつか見たマレビトの会の演劇はそんな感じの演劇だったような気がする。
夜、職場の飲み会に行った。