それはハッピーなことですわ

昨日の仕事がえりにブックオフで100円で買った町田康の『くっすん大黒』を今日読んでみたらおもしろくてなかなか読むのをやめられず、仕事に遅刻しそうになってしまった。はじめて町田康の小説を読んだけど、なんかくやしいくらいにおもしろくて、くやしくなる。
8月16日までに書くという約束になっている甘もの会のための戯曲を、そろそろ書き始めようと思う。今回はハッピーな気分になる戯曲を書きたいと思う。演じる人たちもハッピーだし、観客もハッピーだし、というそういう戯曲を僕は書きたい。誰かが死んじゃって悲しいでしょ、とか、こうゆう切ない恋愛って感動的でしょ、とか、そういう戯曲はたぶんわりと書きやすいんじゃないかと思うんだけど、ただただハッピーだなあ、という戯曲を書くのは結構むずかしいのではあるまいか。嘘くさいハッピーさじゃなくて、ちゃんとみんなが納得して「嗚呼、ハッピーだ」と思える戯曲を書いてみたい。あいかわらずお笑いが人気であるらしいのだけれど、お笑いとハッピーはちょっと違う気がする。笑うことができればそれだけでハッピーになれるというほど、ハッピーは薄っぺらいものではないのだろうと思う。