まだまだ『WALK』がおもしろい

あいかわらず『WALK』の日記ばかり読んでいる。
世の中にはいろんなものを好きな人がいるのだなと思う。ものを集めるのが好きな人、ものを書くのが好きな人、翻訳するのが好きな人、いや、「好き」とかいうのとも違うな、好きというよりも、そのようにしか生きられないといった感じか。
『WALK』の日記には、僕の知らない固有名詞がばんばん出てくる。世の中は知らないことだらけだ。もっといろんなことを知りたくなる。この雑誌に日記を書いてる人の何人かはブログもやっているらしいので、この人たちのブログの方もこれからはチェックして行きたいなー。

自分の本だったらどんどん赤線をひいて、ページの端っこを折ったりするんだけど、この雑誌は借り物なので、付箋ばかりが増えて行く。結構いっぱい読んだのだけれども、まだまだ読んでいないページがあっちにもこっちにもある。

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あいかわらず『WALK』からのかきぬき。
春日武彦の1月24日の日記。
焦燥感をテーマに原稿を書くにあたっていろいろ考えを巡らせているうちに、作家で《キング・オブ・焦燥感》なのは島尾敏雄ではないかと思いついた。彼の小説なら、適当に頁を開けばすぐに不安感や焦燥感の描写が出てくる。しかもきわめて巧みな描写で。わたしが学生時代に島尾に惹かれたのも、そういった消息があるからなのだと今更ながら気がついた。
小澤英実の1月8日の日記。
大学で授業。英語でディベートをさせるため、学生にどんなトピックでやりたいかを聞くと、「ウンコ味のカレーとカレー味のウンコはどちらがいいか」などという。Shit-flavored Curry vs Curry-flavored Shit って、小学生か。日本の将来がますます不安になる。