今日はライブに行った

今日はSさんといっしょにベートルズのライブに行って来た。なにも知らないでほいほいとSさんにくっついてザンパノに行ってみたら、なんとベートルズのタイバンがあいのてさんであった。あいのてさんは野村誠さんとかがやってるトリオのバンドで、この人たちが考えた「しょうぎ作曲」という作曲法をパクって、僕のバンドで「ケン坊の冒険」という曲を作ったりしたこともあって、たいへんお世話になっているバンドである。お世話になってるといっても直接知り合いというわけじゃなくて、おもに作曲や編曲のアイデアをパクる方面でお世話になっているのである。パクり方面でお世話になっているバンドはほかにもいくつかあって、そのひとつがザ・コケッシーズである。ベートルズのわたなべさんはザ・コケッシーズの元メンバーなのである。ザ・コケッシーズが解散になって、そのあとボーカルのわたなべさんがひとりでベートルズを始めたのである。だから今日のライブは、期せずして、僕がパクり方面でお世話になっているふたつのバンドを同時に目撃できたという、たいへん得難い体験だったのだった。ランランラン。


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大学図書館の受付のデスクにいると、玄関の自動ドアのガラスに外を歩く学生がうつるのが見える。ドアの向こうの風景と、ドアにうつっている学生とが重なって見えたりする。ぼーっと見ていると、そのドアにうつっている学生の姿というのは、妙に現実味を欠いた影みたいに思えて来る。何か食べたり、たばこをすったり、おしゃべりしたりしている学生の姿が半分透明になってガラスに映っていて、そのガラスの向こうにわさわさ茂った緑の葉っぱが揺れてるのとかを見ていると、ふと、僕が見ているのは学生の幽霊なんじゃないかしら、などという考えが自然に浮かんで来る。昔この大学で勉強した学生の幽霊が、今でも楽しかった大学生活を懐かしがって、あのように半透明になりながらベンチに座って楽しそうにおしゃべりしてるんじゃないかとか、そんなことを考えながら、仕事もせずに受付のデスクでぼんやりと時間をつぶす日々である。
で、幽霊というのはつまり、、、と、昨日の考えを先に進めようと思っていたのだけれども、今日はもう眠いので寝る。また今度。