いそがしい

夏休みに入ってからそろそろ一週間がたつ。陶器祭りにいってイカ焼きを食べたり、Sさんの家に遊びに行ってSさんのお母さんに会ったり、鳳舞で中華料理を食べたり(鳳舞は八月いっぱいで閉店するとのことなのでおいしい中華料理が好きな人は今のうちに食べに行きましょう。しかしすごい並ぶので覚悟しておいてください)、バス乗り場でゆきさんにばったり会ったり(ゆきさんについては去年の七月二十日の日記を参照のこと)、下鴨神社の古本まつりに行ってタカハシさんにばったり会ったり、尾道に旅行に行って懐石料理を食べたり、台本を書いたり、Tさんの伝記を書いたり、お芝居をみに行ったり、健康診断を受けにいったり、スターバックスに行ったり、ラーメン屋さんに行ったり、無印良品であたらしいシャツを買ったり、かき氷屋さんでところてんを食べたり、いろいろもりだくさんの夏休みで、仕事に行くよりもよっぽど疲れる。いろいろ書き残しておきたいと思うこともあるのだけれども、とても書いている暇がない。ああ、いそがしいいそがしい。
あしたから群馬の両親の家に帰る予定。青春18きっぷで行くので、京都から高崎まで10時間7分かかる。それもまたきっと疲れることと思う。夏休みが終わったら、夏休みの疲れを取るためにしばらく夏休みが欲しいという気がする。
はじめから書き直すことにした台本は「どどめジャム」という題名になる予定。尾道の行き帰りの電車の中で「おれは本当は何が書きたいのだ」とじーっと考えた結果、おれは石かつぎの話が書きたいんです、ということになったので、また石かつぎが出て来る話になる。「犬の眼、石の耳」に出て来た石井さんの孫の女の子がやはり石をかついでみたくなるという設定。「犬の眼、石の耳」では石井さんのまわりで男女のごたごたみたいなことがあったけど、今回はごたごたしないものになる予定。結構順調で4分の1くらいまで書けた。ぼつにした台本よりもよっぽどおもしろくなっていると自分では思う。
どどめとは桑の実のことで、ぼくが小さい頃すごした群馬では養蚕がさかんなので、山の畑に行くと桑の木がいっぱいあり(おかいこさんは桑の葉っぱを食べる)、学校帰りなんかによくどどめをとって食べたものだった。どどめジャムはこのどどめをジャムにしたもの。