劇作家というのは劇作で家が建つ人のことだ

劇作しててもアパートにしか住めてないおまえはさしづめ劇作アパートだね、と友達に言われたとき、たしかにぼくはアパートに住んで銭湯にかよう暮らしをしていた。といっても劇作で得たお金でアパートの家賃を払っていたわけじゃないから、実は劇作アパートですらなかったらしいよ。というのはむかしの話で、今ではぼくも一人前に一軒家を借りて、嫁と一緒に住んでいるので、やっと劇作家になれたんだなあ。と思うのは実は思い違いで、今でもやはり劇作で得るお金はほとんどない。去年書いた戯曲で得たお金で買ったのが小さなデジカメだったのだから、さしづめわたしは劇作カメラだ。しかし劇作カメラではなんのことだかわからない。わからないというか、ドラえもんの秘密道具みたいだ劇作カメラは。そんな劇作カメラのぼくが去年書いた戯曲でお金とは別にもらったのがワープロソフトのATOK2010(Windows用)。しかしうちのコンピュータはマッキントッシュではないか。使えないではないか。「Windows用をもらったんですけど、マッキントッシュ用のやつと取りかえてもらえないですかね? やっぱダメですかね?」とジャストシステムに電話をしてみたのだけれど、やっぱダメだった。と、いうわけで。どなたかATOK欲しい人はいませんか。新品未開封。3000円くらいでお譲りします。そうしてもうかったその3000円くらいのお金は、東北地方のために募金しますんで。というか、ATOKただであげるし、ぼくの代わりに3000円くらい募金してくれる人はいませんか。ぼくのメールアドレスを知ってる人はメールください。