だれかが台所でしゃべっている

土曜日、甘もの会のF見さんが泊まりに来て、結婚祝いをもらったり、ケーキを食べたり、お酒を飲んだり。日があるうちは桜を見に河原に出て、そのまま上賀茂神社にお参りをして、社家の庭を見た。手入れの今ひとつ行き届いていない庭がさみしくさびれたさむい空気で良かったな。池にゆるゆると金色の鯉が泳いでいたりして。時代が変わったのだろうなと思ったり、それでもまだ消えずに残っている庭のしぶとさを思ったり。夜は、お刺身などを食べたり、ビールなどを飲んで、甘もの会が今年のおわり頃に上演する予定の戯曲「はだしのこどもはにわとりだ」のことを話したり、地震のことを話したり。これから推敲される予定の戯曲に、地震はどのような影響をあたえるか? しかしそれはまだうまくことばにならず。
日曜日の朝、女の人の話し声で目が覚める、といのが今までにない感覚だった。妻とF見さんが台所でしゃべっているのだった。ふだんは妻と二人暮らしなので、妻がしゃべる相手は僕しかいず、僕が寝ていれば妻は黙っている。それが今日は僕が寝ているのに妻が誰かとしゃべっているよ、というのが、なんだか不思議な感じ。

F見さんにはこの台をもらいました。ありがとーう。