自動車での遠足のたのしみは途中のサービスエリアでラーメンを食べることです

土曜日、T井さんとT中さんがうちに遊びに来た。おみやげはペルホネンの黄色い布。結婚をするといろんな人がいろんなものをくれるのだなあ。ありがとうございます。
日曜日、妻のお爺さんの法事に行く。妻の弟の運転する自動車に乗って兵庫県まで。親戚の人たちと初の顔合わせ。こないだ見た映画『歩いても歩いても』をふと思い出す。お坊さんのお経はホーミーのようだった。お坊さんがいて、その人がお経を読んでくれる、というのではなくて、お経がまずあって、そのお経がこの若いお坊さんの体を通して響いて出る、という感覚。お経の響きは何百年も前から日本中の空気を振動させていたはずで、その振動が、今回もこの若いお坊さんののどを震わせて我々のまえに出現したというか。だからどんな生臭坊主がとなえるものでも、お経の尊さは変わらないのかも? そしてお坊さんに渡すお金は、いま目の前にいる、ゆるキャラスラムダンクが好きで趣味でマジックをするというこのお坊さん、のために渡されるものではなくて、過去からずっと未来まで響き続けるお経と仏教とのために渡されるのか。
妻の親戚との人間関係というものは私の人生にこれまでになかった関係。この新しく作られた関係から、何かいままで私が書くことのなかった新しい戯曲のためのヒントがうまれるかも? と、松田正隆さんの『母たちの国へ』とかを思い出しつつ。そして晩ご飯は京都に帰って来て焼き肉。ビールと日本酒でろれつがまわらなくなりぎみになりつつ、妻のお父さんと弟さんと一緒に小浜に釣りに行きましょうという話になる。