手織り

 二月から織物の仕事を始めたのだった。それで先月はずっと電動のジャカード織機を動かす練習をしていたのだけれど、それがひとだんらくしたため、昨日から手織りの研修が始まった。

 こんな感じで織っているんだけど、なれない運動をするため、半日織っただけで太ももの付け根が痛くなり、うまく歩けないほどだ。しかし体を動かして物を作るという仕事はなかなかおもしろくて、なんか仕事しに行っているというよりも、遊びに行っているような感じ。雨の音なんかを聞きながらバタンバタンと織物を織っていると、来し方行く末のことなんかが頭に浮かんで来たりして、なんかこういう時間の過ごし方っていいなあ、と思う。
 そしてこれがジャカードの写真。

 妻が7ヶ月の定期検診に行くというので、一緒について行った。超音波で赤ちゃんを立体的に見ることができるのだという。お医者さんと3人で、手足の指はちゃんとついてるかいな。心臓の部屋は四つに別れているかいな。とひととおり調べて、ちゃんと大丈夫な感じですね、と一安心して、それから立体的な「おまた」の映像も見せてもらったんだけど、ほぼ女の子で間違いないでしょう、とお医者さんは言ったのだった。どんな顔をしているのか、ということが一番見てみたかったことだったけど、顔は胎盤にくっつけていて、ほっぺたくらいしか見えなかった。