街へ出る

noise-poitrine2013-07-07

 平日はずっと家にいる妻が日曜日くらい街へでかけてみたいというので、今日は朝からバスに乗り妻と河原町へでかける。
 バス停に向かう途中にいつもショベルカーとかダンプカーとかが止まっている場所がある。妻がいうには向かいの石材屋の石材置き場であるとのことだが、真ん中に大きな穴が掘られているのが気になる。深さはどれくらいあるのか分からないが、直径五メートルほどもあろうかという大穴で、今日もその穴の脇に黄色のショベルカーが止まっていた。なぜ石材屋が穴を掘るのか? あの穴に石材を埋めておいて、必要になったときに掘りだしているのだろうか。

 河原町三条でバスを降り、雑貨屋を冷やかすともう正午を過ぎている。冷たいうどんを食べるべきか、それとも回転寿司を食べるべきかで迷い、けっきょく回転寿司に。一皿137円。ふたり合わせて十皿という控えめな食欲。私は貝類ばかりを食べていた。

 妻のお父さんから5000円分のクオ・カードをいただいたので、書店でパーッと使おうという話になり、書店ををはしごするが、「買ってもはたして読むのだろうか」「お父さんのクオ・カードで雑誌を買うのも」「図書館で借りられるじゃないか」「アマゾンのマケプレで安く売っているかもしれない」などと二の足を踏み、さあとなると何も買えない。
 
 ノムラ・テーラーに布を買いに行く。妻はこの布で授乳ケープを作る予定。新しいメンバーを我が家に迎える準備は着々とすすんでいる。ノムラ・テーラーの店員たちは皆アロハ・シャツを来ていた。ノムラ・テーラーでは生地代プラス3500円でアロハ・シャツを作ってくれるらしい。アロハ・シャツを作る人について小説を書こうとしている僕はこれが気になってしかたがない。

 ミナ・ペルホネンに行く。妻が小物を選んでいる間、椅子を見る。80万円もする椅子で、座り心地がとても良さそう。いろんな角度から眺めたり触ってみたりしているとだんだんこの椅子が欲しくなる。今回の人生で僕はこの椅子を買うことができるのだろうか? というか、今回の人生では、この椅子を買えるくらいのレベルにせめて登りたい、とか思う。どうかしら。
 妻はミナ・ペルホネンのてぬぐいを買った。手ぬぐいで子供のためのズボンやワンピースを作ることができるのだという。1000円ちょっとでミナ・ペルホネンの子供服が手に入るのだから安いものじゃないか、と二枚てぬぐいを購入。

 それにしても今日は妻ばかりが買い物をしていて、私はまだ何も買えていない。とはいっても、今週のこづかいは昨日のサイゼリヤですべて消えてしまっている。
 けっきょく、「生まれてくる赤ちゃんのために」という言い訳をしつつ同じビルの五階のメリーゴーランドで絵本を買ってみた。『るーきったん』。機織りの話。私も平日の昼間は機織りをしているのだから子供に読み聞かせるのにちょうど良いではないか。

 四条河原町の十字路では共産党の演説が行われていたのだが、大勢の人が熱心にこれを聞き、ときに拍手をしていたり。やっぱしみんな原発はダメだと思ってるし、共産党にがんばってもらって日本を原発のない国にしたいと、そう願っているのだなあ、