柿ピー、アイカツ、喃語

 本やマンガに出て来た食べ物はとりあえず食べてみたくなるたちなので、『焦る!辻井さん』に出て来た柿ピーと麻婆豆腐が食べたくてしょうがなくなる。町内会の配りものを配る用事があったので、これを配ったら自分へのご褒美として近所のYショップで柿ピーを買ってもいいことにしよう、と配りがてらYショップに行くが、Yショップでは柿ピーをおいていなくて、かわりにミックスナッツを買う。これはこれでうまい。が、柿ピーが食べたい。
 昨日は晩ご飯にお好み焼きを作って食べたのだったが、今日になって録画しておいた「すいエンサー」をみたら「めっちゃふっくらしたお好み焼きを食べたい」というようなテーマで、ああ、これをみてからつくれば良かった、と泣く。
 カレーを食べながら「すいエンサー」をみる。だんだんカレーを食べているのかお好み焼きを食べているのか分からなくなる。うちでは料理をうつすテレビ番組をみながらぜんぜん違うものを食べる、ということが週に2度ほどある。NHKの「サラめし」とか。「サラめし」も毎回いろんなうまそうなものを映すので、ああ、あのスパゲティー食べたいな、と思いながら焼き魚を食べたりする生活。
 で、カレーを食べつつ、娘の相手をしつつ、横目でテレビを見て学んだめっちゃふっくらしたお好み焼きの作り方とは、
・ 粉はあんまりよく混ぜないようにする(混ぜるとグルテンができて生地がネバネバになってしまう)。だまがあるくらいでちょうどいい。
・ キャベツは千切りにしたあとで1時間ほど冷蔵庫に入れてしなしなにする(水分を飛ばすことでお好み焼きがべちゃべちゃになるのを防ぐ)
・ 卵の白身を泡立ててメレンゲにする(空気がたくさん入ることでふわふわの食感になる)
次回お好み焼きを作るときの参考にしたい。

 『焦る!辻井さん』の著者紹介のとこをみたら辻井さんはブログをやっているらしいので、探して読んでみる。「冗漫タイムス」というブログ。マンガでは2歳だったアカちゃんがブログではもう小学校1年生になっている。「アナ雪」を「なんせお友達の一年生女子は皆観に行ったそうですからね」とかいうことで、そうか、俺たち夫婦はディズニーとかプリキュアとかに興味ないけど、やっぱし娘は同級生とかに影響を受けて将来「アナ雪」的な映画を観に連れてってと我々にせがむ日がくるのだろうな、それにしても一年生女子の全員がみているっていうのはすごい人気だな、ところで「アイカツ」なんてのがブームになっているらしいが、最近の子供たちはカードを集めるだけじゃなくて、そのカードを使ってビデオ・ゲームをするのか、お金がかかってしょうがないじゃないの、といろいろな感想をいだく。

 娘は最近ごにゃごにゃとおしゃべりをするようになった。こういうのを喃語というのか。

 保育園の検便、検尿。検便はお尻にセロファンを貼るタイプ。検尿は、おしっこを容器に入れて持って行くのだけど、これはオムツにラップをしいて、その上に脱脂綿を置いて、脱脂綿におしっこをしみ込ませて、それをしぼって採取する。『焦る!辻井さん』では紙コップでおしっこをとろうとして苦労するエピソードが描かれていたけど、我が家では脱脂綿作戦でなんとか採取に成功。脱脂綿を使うやりかたは保育園の保育士さんが教えてくれた。

 『別れる理由』の94を読む。冒頭で「とつぜん永造は、カリヴァに出て来る、あの馬の国の馬であるところの、フウイヌムになった。思わずいなないた」と、永造が馬になる。どうしたんだ、永造。馬になんかなっちゃって大丈夫なのか?  馬になった永造は思わずいなないた次の行からはもう馬の目線になって、「君たちは、私の考えでは、何ごとも無限であるように思っているのではないかね」と人間社会の批判をしゃべり出す。「私はきいたことがあるが、きみたちのところでは、母親が子供をうんだあと、子供に授乳するのをいやがって、やれめんどくさいの、やれ、テレビを見たりおしゃべりしたり、自分の脚をつかわないで車にのって、かつては自分のまわりにあったものを自分たちの力でなくしておいて、それを遠くに見にでかけたりするために、出かけて行くということである。」とかいって、授乳の話がどんどん脱線していって、あれ、なんの話をしていたんでしたっけ? といいたくなる。馬になった永造は絶好調で、この章が終わるまでずっとひとりでしゃべり続ける。