鴨川

 雨の予報だったので家でクッキーでもつくるか、と思っていたのに朝カーテンを開けて見るとよく晴れている。さあ、これはどこかへ出かけなければもったいない、と急きょでかけることにするが、行き先が思いつかない。とりあえず鴨川を歩くか、となんとなく南に向かい、大きな木の下のベンチでおやつを食べる。対岸に渡る飛び石の上をアベックとか親子とかがぴょんぴょんと渡って行くのがみえる。俺も父親なのだからこれはいっちょうやってみなくてはなるまい、と娘の手をひっぱり石の上を渡る、娘は靴の片方を濡らす、対岸について娘は「かかー!」と母親を探すが、母親はこんどは向こう岸にいる。「かかのところに行く」とすぐに引き返す。北大路タウンで本屋をのぞいたり。