保育園の夏祭り

娘の保育園の夏祭り。今年は我が家は保護者会の役員で、夏祭りではバザーの担当。品出しをしたり、店番をしたり。バザー荒らしがいるらしいよ、いろんな保育園に出没して、安いものを山のように買って行くらしいよ、という噂は聞いていたのだが、バザー荒らしは我々の保育園にもやってきたんだった。開店前から部屋の前に並んでいて、買い物かごはないのか? とたずねてくる。買い物かごなんて用意してなかった。バザーなんて、せいぜい子供服を2、3着買うくらいのものだろうと思っていたから。急きょ紙袋に「未清算」とか書いて、買い物かご用に用意する。開店を待っているときは、わりとにこやかにしていたおばさんが、開店と同時に部屋に入ってきたらもう顔つきが変わっている。口も目も笑っていない、まっすぐ前を向いて早歩き。日用品コーナーに一直線に向かい、洗剤だの缶詰だのスリッパだのをつぎつぎに紙袋につめていく。やっと帰ってくれた、と思っていたらまたひき返して来てバザーの部屋の前に座りこみ、缶詰を足の上に落とした、痛い、赤くはれてしまった、と靴下をぬいで腫れたところを見せて来る。買い物してるときは静かだったのに、会計をしているときも何もいわなかったのに、あとから痛くなったということなのか、それともクレーマーか。その後おばさんは園長のところに足の痛みをうったえに行ったらしいが、園長は病院代を渡したりしたのだろうか。なんだか気分が悪い。
我々の娘はおばあちゃんとおっきいおばあちゃんの二人に連れられて夏祭りにやって来た。赤い金魚と青い水草の模様の白い浴衣がとてもすずしげ。衣装というのは自分をよく見せるもの、というよりは、それを見るまわりの人が気持ちよくすごせるようにするために着るものなのだな、と思う。夏祭りにやってきた近所のおばあさんが、浴衣を見て涼しげな気持ちになったり、あんなちっちゃい子が浴衣を着てまあかわいらしいこと、と気分がなごんだり。