キャプテンお誕生日おめでとう

キャプテンの家でキャプテンの誕生日会。僕は娘と二人で参加。お昼から、というので12時くらいにつけるように11時に家を出よう、とするのだが娘を着替えさせるのにものすごく時間がかかる。寒いから外に出たくないのかしら。なだめてすかして追いかけ回してパジャマを引っぺがしてワンピースを着せて、というドタバタが娘にとっては遊びみたいになっててきゃっきゃ言いながら逃げたり嫌がったりこたつにもぐって顔だけ出したり。家を出る前になんだかぐったりしてしまうが家から地下鉄の駅に行くまでの加茂川の河原を歩くのがこれがまた果てしなく時間がかかる。妻は幼児クラスに上がる娘が使うパジャマ入れだのコップ入れだのを作る生地を買うため四条の布屋さんに行く、一緒に家を出て三人で加茂川を歩くのだが鳩を追いかけたり鳩に追いかけられたり転んだり両親の手にぶら下がったり抱っこをせがんだり「お腹すいた」と立ち止まったり。目的地に向かうことは二の次で歩くこと(歩かないこと)自体が娘は楽しい。電車に乗るまでになんだかぐったりしてしまう。腹も減った。
四条で妻と別れて京都駅で乗り換え。地下鉄の改札を出るときに娘に自動改札に切符を入れさせていたら後ろのおっさんに「早くしろよ」とキレられる。いいじゃないか、1秒か2秒くらい我慢しろよ、おっさん。
キャプテンの家では誰もかれもがSuchmosのことを話していて、みんな音楽が好きでアンテナ伸ばしてるんだなー、最近俺はほとんど最近の音楽を聴かないし最近どんなバンドが来てるのかなーとか探してないしどうもやっぱし情報を遮断気味でいかんなー、と思う。せっかくラップトップでネットができる環境が整ったんだからこれから少しYouTubeとかで音楽をあさってみるのもいいんじゃないか。
ビーチ・ボーイズの「ペットサウンズ」の良さがわからない派と「ペットサウンズ」は美しくて好き派に別れる。僕はわからない派。良さがわかりたくて20年くらい何度も繰り返し聴いてるんだけど。いまいちピンと来ない。いつか「ああ、みんなが良いと言っていたのはこれのことか」とピンと来たいと思って100回くらいきいているんだけど。「ペットサウンズ」のどこを良いと思うのか? という話をもっと聞きたかったが「ペットサウンズ」の話が始まった途端に娘が「おしっこいく」となり、トイレから戻ってくると話題が変わっていた。
ビーチ・ボーイズといえば、新婚旅行で屋久島に行ったとき森の中を歩き回って疲れて帰ってくる帰りの車の中でガイド兼運転手兼泊まる所のオーナー兼妻の大学時代の友人のイマッペが車の中でかけていたビーチ・ボーイズの「パーティー」がすごく良かったのを思い出す。ビートルズの「悲しみをぶっとばせ」のカバーとかやっていて、最初は60年代の黒人ガールズコーラスグループのCDなのかしらと思いながら聴いていて、コーラスも綺麗だし曲もいいし曲の合間にはいかにもリラックスした感じでしゃべっているし、京都に戻ったら俺もこのCDが欲しい! と思ってイマッペにこれは誰の? と訊くとビーチ・ボーイズだと言われてたまげたんだった。へえ、ビーチ・ボーイズってこんなにいいコーラスグループだったのか!

ビーチ・ボーイズ・パーティー!

ビーチ・ボーイズ・パーティー!

買おう買おうと思っているうちにもうあれから5、6年。
キャプテンの奥さんからは娘にお菓子の詰め合わせをいただいた。こういうのはすごく嬉しい。キャプテンの娘さんからは金色のとピンクのペンダントみたいなやつをもらっちゃって。娘は帰り道それをずっと大事に握りしめていてバスの中で握っているうちに寝ちゃって、寝たまま座席の上に落としちゃって、それを僕がバスを降りるときに拾って降りたんだったが、帰り道で目を覚ました娘がふと握りしめているペンダントを見てみたら娘を抱っこしている僕のコートのボタンだった、わっとあわてた娘に「大丈夫だ、ちゃんと持ってるから」と僕がペンダントを見せるとああ、良かった、と安心して、家に帰るとさっそく母親にこれもらった、と報告。娘は大人に遊んでもらったのとかいちごやお菓子を腹一杯食べたのとかが楽しかったらしく家に帰ってもハイテンション。