2日、劇団の稽古。
6日、バンドの練習。
7日、区民運動会でリレーに出る。
8日、八木町のロックフェスに出演。

2日。劇団の稽古は楽しいな、演劇はやっぱり自分で演技をするのが楽しいのだったな、と思い出す。人の目を見てセリフを投げ合う、というのが快感。ここ十年ほど僕は台本を書くだけだったけども、それは美味しいところを残して「ごちそうさま」を言ってる、みたいなもんだった。次回の稽古が楽しみだが、それまでにこの台本をもっとどうにかしないといかん。13ページ書いだけど実際に稽古場でやってみると無駄なセリフのなんと多いことか。バサバサと切って捨てて13ページを3ページに縮めて、さらに違う場面を書き、今のところは13ページまで。

6日。バンドの練習の後で飲みに行く。生ビールを何杯飲んだだろう。映画の話などをする。子育てが始まってからと言うものあまり映画を見なくなっちゃってたけど、演劇をまた始めるとなるとやっぱし勉強のためにもっと映画を観ないとだめだ、と思い、キャプテンやらツンジやらから色々と映画の話を聞く。メモしたのは、
・遠雷
・たんたんたぬき
杉浦直樹
太陽を盗んだ男
・あらかじめ失われた恋人たち
など。帰り道にツンジの家によって映画のDVDを借りた。

7日。区民運動会では夫婦そろってリレーに出場するが予選で負けた。スタートの時に外側を走る人がぐいっと内側に入ってきたのはどう考えても妨害だ、マナー違反だし第一危ないじゃないか! 内側にいた我がチームの走者はスタート早々に急ブレーキだ。勝つことばっかり考えて一緒に走る他の走者のことを考えてないんだから腹がたつ。目が怖いし。

8日。八木のロックフェスに出るのは五年前とおととしに続いて三回目。九時集合だったが八時二十分に駅に着いたので、ちょっと回り道をして大ケヤキを見に行く。大堰川の河原に古墳か何かみたいにもっこりと土が盛り上がったとこがある、滑り台とかベンチとかがあって小さな公園になってるんだけど、そこにでっかい岩を抱え込むように立ってるのが大ケヤキで、五年前に初めて八木に来た時にこれを見た僕は岩を抱える根っこの力強さに感銘を受けて(岩はどれくらいあったろう、軽自動車くらいの大きさはあったかな)、もう一度見たいなあ、と思っていたのだった。こないだの台風のせいなのか、だいぶ枝が折れていたけどそれでもやっぱしでかい、力づよい。この木は何百年も時間をかけて少しずつこのでかい岩を抱え込んで行ったのだな、大堰川が氾濫しても流されずに持ちこたえたのは、この岩が重しになってたからなのか。
演奏した曲は、
1、メキシコ
2、ハーバーレス
3、カツ丼三杯
4、マンゴスチン
5、せんたくかあちゃん
の5曲。打ち上げではフェスのスタッフの方と八木町について話す。昭和三十五年に大堰川が氾濫した時に流された自衛隊員の遺骨はまだ見つかっていないがこないだヘルメットが見つかった、という話。八木町に暗渠が多いのは昔は大堰川が今とは違うところを流れていて、それをちょっとずつ今の位置に動かして行った名残だ、と言う話。川に沿って古い建物が並んでいる通りは昔の街道だ、と言う話。昔は酒造所が三つあってレンガの煙突は酒造所のものだった、と言う話。山の上にあったのは城ではなくて陣屋だが小学校の子供らは必ず遠足でこの城山に登る、と言う話。小学校は昔は五つあったけど統合されて今は二つになってしまった、と言う話。などどの話も興味深い。八木には古くから人が住み、川の氾濫と戦いながら街を作ってきたのだな、人が生きて街を作って来た痕跡が暗渠や酒造所の煙突や街道沿いの古い家に残っている。その痕跡をもっと色々見て回りたいな、と思う。