息を殺してボロアパートにひそみます

今朝見た夢。

何かトラブルが起こり、今住んでいる家にいられなくなった。数日で解決するトラブルらしいのだが、とにかくこの数日間をどこかよその家で過ごさねばならない。以前わたしが一人暮らしをしていたボロアパートの合鍵をまだわたしは持っていたらしく、ボロアパートに忍び込む。ちょうど今はわたしの住んでいた部屋に誰も住んでおらず、わたしと妻と娘は布団とファミコンを持ってこっそりとアパートの部屋に入り、大家にバレないように静かに暮らし始めた。アパートの向かいが大家の家でわたしの部屋は大家の家の玄関の真ん前だ、出入りする時は細心の注意が必要だ。娘はファミコンをしている。妻は腹痛で寝込んでいる。わたしは食事の支度をすることにした。しかしこんなヒヤヒヤした気持ちで生活するくらいならば出費をがまんしてホテルにでも泊まった方がましだった。心臓に悪い。もしも大家にバレたら、最悪の場合、わたしがこのボロアパートを出てから今日までの間の家賃を請求されるかもしれない、なん十万円もの出費だ。そういって青くなっているわたしを妻がはげましてくれた。事情を話せばわかってくれるはずだし、引っ越すときに大家さんにはわたしたちの新しい住所も教えたのでしょう、バレたとしても命まで取られるようなことはないのだから、そんなに心配する必要はない、妻はそんな話をしてわたしを元気づけようとする。そうだな、命までは取られないな、とわたしはちょっとだけ安心した。ファミコンのソフトが見つからない、と娘がいうのでわたしは散らかった部屋の中からファミコンのカートリッジを探そうとする。最低限のものしか持ってこなかったはずなのに、なんでこの部屋はこんなに散らかっているのだ。