山火事がすぐそこまで来ています

今朝の夢。

誰かの結婚式なのか、何かのパーティーで「雨の雨音の音の歌」を演奏することになった。バンドのメンバーで集まってリハーサルをする。この建物のすぐ裏に山がある。リハーサルを抜けてわたしは一人で山に入って行く。山に入る道は綺麗な石畳の道で、お寺の参道みたいな印象を受けた。この道の突き当たりに屋台がひとつあり、そこにバナナの叩き売りがいた。20代くらいの若い男。わたしはこの人からバナナをひとふさ買うのだが、わたしから見て屋台の右後ろの山で山火事が発生していて、早く逃げないと火事に巻き込まれてしまいそうだ。火が迫っているのにバナナの叩き売りをしている男は逃げようとせず、必死の形相でバナナを売っている。しかしいざとなればすぐに逃げ出すのだろう、わたしはバナナを買うとすぐにさっきの建物まで逃げ帰った。バンドの連中は山火事のことをまだ知らなかった。ので、窓を開けて裏の山を見せて、火事が起こっていることを知らせたのだが、特に避難することはせず、様子を見ることになった。ウッチーは左腕の先のところがポパイの腕みたいに膨らんでいるパーカーを着ていた、自分のことを「俺」と呼び、誰か女の人が質問をすると、パーカーのことを嬉しそうに話してくれた。こないだまでは「僕」だったのに、何だかちょっと活発になった印象を受けた。女の人が「早く練習始めたら?」みたいなことを言い、練習が始まる。「じゃあ、ウッチーから弾き始めて、そのあとでギターが入るから」とかなんとかわたしが指示を出し、ウッチーが弾き始めるのを待つが、ピアノがコードを引き始めてしまった。あのピアノを弾いているのは誰だ? ちょっとテンポが速いが、それはわたしのテンポがまったりと遅いことへの批判だったのか。「雨の雨音の音の歌」はもう何年も演奏していない曲だ。だからコードも歌詞も忘れている、なんだかキーも合わないみたいで、歌い出したら高すぎて声が裏返ってしまう。間奏はウッチーのバイオリンに活躍してもらう。その裏でわたしはコードを引いているのだが、8分の6拍子の曲なのにわたしは途中から拍子がわからなくなり4拍子を弾いてしまった。こんな時は黙ってるのがいい。ちょっとギターだけ音を止めると、他のメンバーが演奏を続けてくれて、無事に間奏が終わり、わたしは続きを歌い始めた。今度は裏返らないように声をはるが、ヘリウムガスを飲んだ人みたいな変な声になった、それでも一生懸命に歌った。演奏が終わり窓の外をみるともう夜だ。すぐそこまで来ていた山火事はほとんど消えて、真っ暗な闇の中に赤い炭がぷすぷすとくすぶっていた。山の木はほとんど燃えてしまったみたい。朝になったら山が丸坊主になってるんだろうな、と思う。わたし達はバンドだが、それと同時に道路に滑り止めのヒモをはる仕事もしていた。坂道にスニーカーの底みたいな溝があり、その溝に梱包用のビニールのヒモを通して行く。ジグザグと折れながら続く溝の折れるところに穴が空いていて、この穴にヒモを入れたり出したりして、溝に添わせてヒモをはらないといけない。バンドのメンバーで協力しながらヒモをはるのだが、わたしが通したヒモはちょっとたるんでいて、溝から浮き上がってしまっていた。これじゃあ、ダメだ、と浮いているところを引っ張って修正しようとするのだが、なかなかなおらなかった。