イギリス旅行35

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5月1日水曜日、晴れ。チェックアウト。泊まりごこちはどうだった? とかの会話もなく、さらりとバイバイ。ビジネスライクなホテル。昨日テスコの前に座っていたホームレスのおじさんは今日はセインズベリーの前に座っていた。まだ午前8時前だけど、ずいぶん早くから座ってるんだな。昨日ホテルまで歩いたのと同じ道を駅まで歩く。途中で日本料理を出す店がかたまってる通りを通る、日本語で出てる看板が気になる。あれ? この日本語、何かおかしいな、と思ってよく見てみると「休憩中」に「ちゅうけいきゅう」とフリガナがふってあった。駅の窓口でキースリーまでの切符を買う。ロンドンからヨークまでの切符は何ヶ月か前に予約してたんだけど、ヨークからキースリーまでの切符は予約してなくて、当日に買ってみるとロンドンからヨークまでと同じくらいの料金がかかるみたいだ。なんかだいぶ損した気分になるが、このお金で自由に電車の時間を選べる権利を買ったんだ、と思うことにする。ヨーク駅は改札口がないから(あるのかもしれないけど僕らは改札口を見かけなかったし通らなかった)、電車の中で車掌が回って来て切符をチェックする。イケメンの車掌は僕らの切符をチェックすると、「サンクス・ガイズ!」と言ってバチンとウィンクをし、鼻歌でも歌い出しそうな楽しげな様子で次の客のとこまで移動して行った、いや、じっさい歌ってたのかもしれない。リーズで乗り換え。リーズからキースリー行きの電車の車掌は、切符のチェックがひととおり終わると乗客のおばさんの集団のところに混じって座って談笑を始める。自然にシートに座って自然に楽しそうにしゃべっている。仕事はちゃんとやってるんだから何も問題ない、こんなことにいちいち目くじらをたてる人はイギリスには一人もいないよ、文句をいう方がおかしいよ、という空気。