noise-poitrine2018-07-25

朝食の時、娘にはひいおじいさんが4人、ひいおばあさんも4人いるのだよ、というと娘は、さも予想外なおもしろい話を聞いたみたいに、ええっ! と笑いながら驚いていた。自分の母親にも4人ずつのひいおじいさんとひいおばあさんがいたし、父親にも4人ずつひいおじいさんとひいおばあさんがいた、という話を聞いて娘は、じゃあ、お母さんのひいおばあちゃんはなんて名前だったの? と訊く。けど妻は答えられない。そういえば僕もひいばあちゃんの名前を知らなかった。聞いたことはあるのかもしれないが忘れてしまった。僕が生まれた時にはひいおばあさんが一人だけ生きていた(いや、東京のほうのひいおじちゃんやひいおばあちゃんはまだ生きていたのだろうか? 東京の親戚とはあまり会わなかったからよくわからない)。ひいばあちゃんは僕が小学校1年か2年のに死んでしまった。ひいばあちゃんはひいばあちゃんと呼ぶのが当たり前で、ひいばあちゃんにも赤ん坊の時代があり、その頃に若い親がいて、その親がつけてくれた名前がひいばあちゃんにもあるんだ、なんてことは考えもしなかったんじゃないか。いや、もしかしたら「トラ」とか、そんな名前だったような気がして来た。