イギリス旅行7日目

1997年9月3日(水)

今日はオックスフォードまで来た。雨が降っていたし、もう歩くのも疲れてしまったので、コッツウォルズを散策するのはやめにしたのだ。昨日はまるっきり無駄になってしまったことになる。なんのためにサイレンセスターまで行ったのか。
 B&Bの朝めしはYHとたいして変わらなかった。僕の他には40〜50くらいの夫婦がひと組いただけだった。彼らは風呂もトイレも使わなかったのではないかと思う。
 バスでふたたび、いや、三たびスウィンドンに行く。そしてそこからオックスフォードまで来る。YHで荷物を置いて、町をぶらぶらする。ちょっと明るくなって他のでYHに傘を置いて来てしまったけれど、けっこうポツポツ雨が降って困った。
 オックスフォードには本屋がたくさんあった。
 あと、上の建物を見上げながら歩いていたら、ホームレスの金の入った皿を蹴ってしまった。ソーリーと言って拾い集め、立ち去ろうとすると、おっかない顔の男が前に立ちふさがって、何か言った。どうやら、ホームレスに金をやれということらしい。で、ポケットから小銭を出して10ペンス渡そうとする。すると男は僕の手のひらにあるポンドの貨幣を指さして、それをよこせという。僕は無理やり10ペンス渡そうとするのだけれども、相手は受け取らないで怖い顔をしている。僕は本当はびびってしまっていたのだけれど、「おまえなんか相手にしてられないよ」という顔をして、両手を広げてスタスタ歩き去った。そして、角を曲がると、一目散に駆け出した。こういうこともあるのだから気をつけねばなるまい。
 しばらくうろうろして、雨が降る中をYHまで帰り、あったかいシャワーを浴びて、洗濯した。オックスフォードもそれほど良い町ではない。ここはホームレスが多すぎる。カンタベリーは良い町だった。太鼓をしょってギターを弾きながら「you’ve got hide your love away」なんかを歌ってるおじさんなんかがいて。
 オックスフォードも日本人が多かった。YH代の8ポンド40ペンスをクレジットカードで払う。YHの夕食は実は900円くらいする。朝めしは500円くらい。
 あと、ここのKFCでも例のメニューを頼んだけれど、サラダとペプシと両方つけられてしまって、しかもポテトが少なかった。はげでぶおじさんには抜かされるし後ろの日本人らしき男は人をバカにしているようで感じ悪いし、最近感じ悪いことだらけである。こういうことがあると僕は感じ良い人間になろうと思うのである。どうせリバプールも感じ悪いところなんだろうな。