イギリス旅行9日目

1997年9月5日、金曜日
午前10時半

 昨日で1週間と1日であった。もうだいぶ慣れた。YHの仕組みや列車の乗り方など。
 今日はチェスターなどを見てからリヴァプールに行く予定である。イギリスは思ったより上の方が長い。このペースだとネス湖の方まで回れないのではないかと思う。

午後1時半。
 列車はバーミンガムのムーアストリート駅に着いた。チェスターに行く列車は、バーミンガムのニューストリート駅から出る。僕は少しバーミンガムをぶらぶらしてから駅に行こうと思い、ぶらぶらする。
 汚いし、あまり見るものもない町だった。トイレに行きたくなり、ニューストリート駅へ向かった。すると、ちょうどあと2分くらいでチェスター行きの列車が来るところだった。次のは2時間先である。僕はトイレを我慢してプラットホームに急いだ。しかしプラットホームを間違えてしまい、結局この列車を逃してしまった。しかたがないので美術館にでも行こうと思う。
 しかし、トイレに行きたい。駅には見つからない。しかたないのでうろうろして、結局Mcdonald’sのトイレで小便をした。そこでめしをくう。最近ぜんぜん野菜を食べていない。コークを飲みながら、モロヘイヤのみそ汁が飲みてえなあと思う。
 さて、美術館に行く。ここに壺だか皿だかの模様を紙に写しているお姉さんがいた。彼女はこういうのを美しいと思い、そして、絵描きだか陶芸家だかになりたいと思っているのかもしれない。そうでないとしても、とにかくこういうものに興味を持ってて、好きなんだろうな、と僕は思った。
 僕にはそういうのがない。ロックンロールもすっげえ好き、というわけではないし、小説も幼い頃に比べたらぜんぜん読まなくなってしまった。困ったものである。僕が今、美しいと思ったり、好きだと思ったりするのは女の子くらいのものである。

午後9時すぎ
 チェスターについてから、タイムテーブルを見ると、リバプール行きは2時間後くらいだった。17時13分で、次が19時38分。
 急いで大聖堂やら通りやらを見た。中世の町がよく残ってるというので、期待してたのに、本の挿絵で見たようなごしゃごしゃしたものはなかった。考えてみれば、あんな家がずっと残れるわけもない。
 ギリギリセーフで駅まで行く。ここは暗いので、続きは明日書く。