金土日

金曜日は、サイクリングと山登りの日。
自転車こいで左京区の本屋さんのぞいたりしつつ、大文字山に。そうか、大の字はこういうふうになっていたのか。と山の上から京都の街を眺めておはぎを食べた。山の上から見ると京都の街を緑の帯が横切っているのが見える。あれが鴨川だね。川がある街っていいねえ。とおはぎを食べた。
台風が通り過ぎてから京都はめっきりと涼しくなってしまったのだけれども、山の上の涼しさは格別で、むしろ寒いくらい。頂上には三角点があるのだろうかと、三角点を探してうろうろと歩き回ってみるがみつからず、三角っぽい石ころが落ちていたのでそれが三角点だということにして、めでたしめでたしと下山した。
土曜日は、電車で信楽観光、野外ライブの日。
電車に乗って緑の多い滋賀県へ。信楽で狸の置き物を眺めたり、神社で木を見上げたり。屋久島に行ったときには屋久島に住みたいと思ったけれども、信楽に来てみれば今度は信楽に住みたくなっている。信楽はぽかぽかと太陽が暖かく、静かでのどかで、のんびりと過ごせそうな場所だった。老人になったら、信楽の古い民家とかを借りて、縁側で猫と一緒にひなたぼっこをしつつ、いつの間にかうとうとと昼寝をして気がついてみればもう日が暮れていくよ、というような生活をしたい、などと思う。
窯元というのか、薄暗いバラックのようなところに焼き物を並べて売っているところ。のオープンさ。庭にブラジャーが干してある前を通って無人バラックへ。足下は土間。の上に湿気を吸い土の色になったジュータンがしいてある。

陶芸の森、というところに行き、木陰にすわっておにぎりを食べた。ここにきたのは、パスカルズのライブをきくのが目的だった。おにぎりを食べていると、リハーサルをするパスカルズの音が聞こえて来る。小さい子どもを連れたわかい夫婦なんかがけっこう多くて、かき氷のストローをくわえた子どもがとことこと走り回っている。ものすごい長い階段をはしゃぎつつ登る子どもが、お父さん、おいでー、と呼んでいたり。
ライブは、芝生の上に持参したビニールシートをしいて、缶ビールを飲みつつ2時間。
日曜日は、今日もまた野外ライブの日。
レインボー・ヒルという名前の野外ライブに二年ぶりで行く。10くらいのバンドが次々に演奏。今日もやはり芝生にしいたビニールシートの上で缶ビールを飲みつつ。缶ビールを売っている屋台のお姉さんが水槽からビールをとろうと前屈みになるたびに胸元が大きく開き、目のやりどころに困りつつ、妻の顔をうかがいつつ、横目でチラチラと見てしまう自分の煩悩。が私の精神安静の邪魔をする! と困っているとかつての同僚だったYくんに肩を叩かれる。私を煩悩から救ってくれたYくんは、私の煩悩の横目を横目で見ていたのかしらと、ばつが悪い。
途中で停電になる。電気がないと音楽が聴けない。というのも変な話のような気も。というのは、僕らが音楽だといってきいているのは、人の声だと思ってきいているのは、つまるところスピーカーの紙だかプラスチックだかの振動でしかないのだ、ということを思い知る。電気は一時間ほどで戻った。
ハンバートハンバートがたまのカバーを演奏したのが良かった。

のと、ムッシュかまやつが歌った「やつらの足音のバラード」がきけて良かった。ムッシュってかっけーなー! と口をあんぐり開けて聴き入る。