イギリス旅行12日目

1997年9月8日、月曜日、曇り

午前10時20分
 僕は今、リヴァプールを去ろうとしている。特にすごいこともなかった。
 朝、8時になってもおじさんは洗濯物を持ってこなかった。僕はその夜Gジャンで寝たのだ。仕方がないのでランドリーに行く。ここは女便所だった所を使ったもので、外には「Ladies」と札が下がっている。だからリファレンスの人に聞かないとわからない。まるで「ドラクエ」の世界である。
 ランドリーに行ってみると、洗濯機は止まっていたけれども、僕の洗濯物はまだその中に入ってた。後からおじさんが入って来て、何か言う。そしてドライヤーのトークン(これは昨日僕が買ったのだけれど、おじさんが乾かして持ってってやるといったのでおじさんに渡しといたのだ)を持って来てくれて、「もう一個欲しかったら、ただであげるよ」と言った。僕はサンキューと言って、ドライヤーに服を放り込み、トークンを2つ入れて、スタートボタンを押し、めしをくいに行った。
 でも、結局トークンをもうひとつ貰う必要はなかった。僕が買った2つのトークンで服は乾いてしまった。ここの洗濯機は安かった。YHの半分の金で洗濯できた。少々時間がかかったけれども。でも服が無事で良かった。
 僕は今、マンチェスターに行く列車に乗っている。今日はマンチェスターを見てからウィンダミア湖のYHまで行こうと思っている。

 午後4時4分
 走って疲れた。博物館から出たときは結構余裕だったのだけれど。G Mexの駅に行き損ねて、しかたないので次の駅まで歩いた。途中で後ろにメトロが来た。これに乗らないと結構やばいので、メトロが信号で止まっているうちに次の駅まで走った。すぐそこなのだけれど、車がいっぱいいて行き着くのに苦労した。切符を買って、半分しまったドアを無理やり開けて乗った。中にいたアジア人に笑われた。
 で、列車の駅の2駅前くらいまで来たときに、なんか放送があってみんなぞろぞろ降りはじめた。乗ったままの人もいたけれど、これは乗り換えかもしれないと思って降りる。でも乗り換えじゃなかった。メトロはそのまま駅に向かって走り出した。僕もメトロを追って走り出した。
 駅に駆け込んで急いで金をおろす。そして急いで切符を買う。なんとか間にあったなと思い、ホームに出ると、ウィンダミア行きの列車がでる14番ホームは、すごく先の方にある。12〜14は1〜11のホームの向こう側にある。それでまた走った。列車に乗ったのは発車する1分前くらいだった。
 で、さっき車掌に直接ウィンダミアに行くのかってきいたら、プレストンとオクソンホールで乗り換えろと言われた。本当だろうか。
 博物館は大きくて見ごたえ十分という感じだった。けれども、重たいバックパックを担いで回るのは、結構しんどかった。
 幼稚園だか保育園だかの人々が大人の女の人数人に連れられて歩き回っていた。赤い服の子と黒い服の子がいた。
 産業革命の頃の蒸気機関とかあった。
 昼めしにくったピツァは900円もした割りに、サイレンセスターのよりまずかった。アルコールの味がして、チーズはあまり味がしなかった。